ビーベットrizin

<ウェブサイト名>

<現在の時刻>

出典: 標準

https://trip-catalog.shonai-airport.co.jp Thu, 02 Feb 2023 07:30:29 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.3.17 https://trip-catalog.shonai-airport.co.jp/column06/ Mon, 30 Dec 2019 01:34:38 +0000 https://trip-catalog.shonai-airport.co.jp/?p=709 「コクのある味わい」「とろりとした飲み口」「フルーティな香り」など、さまざまな表現で評される庄内地方の日本酒。庄内の酒のうまさには定評あります。 日本酒離れが進んでいると言われる昨今ですが、日本人は本当においしい酒を知ら [&#8230;] The post 庄内の日本酒はなぜうまい?「吟醸王国やまがた」の原点は酒田にあり first appeared on 庄内 旅型録.]]> 「コクのある味わい」「とろりとした飲み口」「フルーティな香り」など、さまざまな表現で評される庄内地方の日本酒。庄内の酒のうまさには定評あります。 日本酒離れが進んでいると言われる昨今ですが、日本人は本当においしい酒を知らないのではないかと思ってしまいます。 国内有数の酒どころとして知られる山形県では、県内の蔵元が協力して「吟醸王国やまがた」に取り組んできました。県内で最も多くの酒蔵を有するのが庄内地方。 庄内の日本酒のうまさの秘密はどこにあるのでしょうか。 農家と杜氏の二足の草鞋。冬仕事から生まれた杜氏集団 庄内地方は江戸時代の大規模な開墾によって日本有数の米どころとなりました。 それだけ農家も多い地域です。 しかし、庄内は冬になると田んぼは雪に覆われ、農作業ができなくなります。 そこで農家が冬仕事として選んだのが酒づくりでした。 秋の稲刈りが終わり、雪が降り始めるころになると、農家は大地主に納めた米を酒に仕込む作業に入ります。 中には製造技術に秀でた者(杜氏)も出てきて、酒づくりを専門とする職能集団も生まれました。彼らは杜氏集団と呼ばれ、酒田では十里塚杜氏、鶴岡では大山杜氏が有名です。 後継者不足や高齢化のため、現在では杜氏集団はいなくなってしまいましたが、春から秋にかけては農業、冬場は酒づくりという二足の草鞋で生きる農家は今でも存在します。 米どころ庄内と称されるのにふさわしく、米を中心としたサイクルができ上がっていたわけです。 それだけではありません。空気が冷たくなる雪国の気候、鳥海山や出羽三山の澄んだ水など、庄内の豊かな自然環境もおいしい酒づくりに適していました。 こうした環境が背景にあって、庄内では昔から酒づくりが盛んに行われ、山形県内でも最も多い18もの蔵元を有するになったのです。 「吟醸王国やまがた 」の誕生 山形県は “吟醸酒”に力を入れている「吟醸王国」です。 吟醸酒とは、精米歩合60%以下の酒米を醸して作られた日本酒を言います。 米は磨き上げるほど雑味がなくなり、フルーティな香りが増してまろやかになります。その磨き上げた割合を精米歩合といい、精米歩合60%以下の米で醸造したものが吟醸酒です。 吟醸酒は、もともと新酒鑑評会などで賞を取りにいくための特別な酒であり、いわゆる高級酒の部類に入るものでした。 日本酒の生産量では新潟県や秋田県に及ばない山形県は、“量”よりもあえて“質”の吟醸で勝負することを選びます。 驚くべきは、県内の各酒造メーカーが結集し、その秘伝の製造技術や情報などを教え合ったこと。本来であれば門外不出とされるべき会社の技術や分析データ。いわば企業秘密を山形全体の技術向上のために共有したのです。そうして得られたデータは講習会などによりメーカーへフィードバック。これを繰り返すことで県内すべての酒蔵の製造技術を向上させました。 こうした取り組みを数十年にわたって続けてきた結果、山形県の吟醸酒は全国新酒鑑評会で常に上位5県に入る「吟醸王国」となりました。2016年には、清酒では国内初となる県単位での地理的表示「GI山形」の指定を受けています。 技術を教え合う精神は、庄内・酒田が発祥の地 この製造技術を教え合うという取り組みは、戦後まもなく酒田市の蔵元たちによって発足した酒田研醸会が発祥であるとされています。 自社の企業秘密をライバルにさらけだすというのは、通常では考えられないことです。 しかし、生産技術を教え合うという行動は、そもそも農村集落においては昔から普通に行われてきたことでした。 長く厳しい冬が続く庄内において、米の不作は生死に関わる重大な問題です。生き延びるためには、農家それぞれがもつ技術や情報を独占するよりも、集団で持ち寄って学び合い、皆で助け合いながら生産するほうが効率的だったのです。 もしかすると、酒づくりの製造にも、こうした東北の生きる知恵が生かされているのかもしれません。 また、製造技術の共有は、各蔵元のオリジナリティの創出にもつながりました。地域全体の蔵元が協力して学び合いつつも、互いに切磋琢磨し、そこからさらに自社オリジナルの個性的な酒づくりに励んでいくことになるのです。 見学・試飲ができる庄内の酒蔵 個性的な銘酒を生み出してきた庄内地方。 庄内には現在18社の酒蔵がありますが、その中から工場見学や試飲コーナーなどが楽しめる酒蔵を厳選して紹介いたします。 ・東北銘醸株式会社 【酒田市】 すべてのお酒を伝統技術「生酛造り」で製造する全国でも数少ない蔵元。 代表銘柄:初孫 工場見学:可(団体は要予約) 資料館:あり(10時~16時30分) 休館:月曜日 冬期(12月~1月下旬) 試飲:あり URL:http://www.hatsumago.co.jp/ ・楯の川酒造株式会社【酒田市】 世界のTATENOKAWAを目指す、若手中心となった新進気鋭の蔵元。 代表銘柄:楯野川 工場見学:不可 試飲:あり(銘柄は日替わり) URL:http://tatenokawa.com/ja/sake/ ・株式会社 オードヴィ庄内 小さいながらも、丁寧できめ細かな酒づくりをする蔵元。 鳥海山の澄んだ伏流水でつくる地酒はまろやかで飲みやすい。 代表銘柄:清泉川 工場見学:可(要予約。15名くらいまで) 試飲:あり URL:http://kiyoizumigawa.com/ ・株式会社 渡曾本店【鶴岡市】 創業元和年間、380年余の老舗蔵元。展示品多数の資料館は一見の価値あり。 銘柄:出羽ノ雪、和田来 工場見学:可(作業場の外からの見学) 資料館:あり(8時45分~16時30分) 休館:1月1日~1月3日 試飲:あり URL:https://dewanoyuki.jp/ 取材協力/有限会社 木川屋商店 代表取締役 髙橋修一 氏 tel:0234-23-6300(新橋本店) Mail:info@kigawaya.com URL:https://www.kigawaya.com/ 庄内のお酒、ギフトセットで販売中 初孫・干しエビ・漬物セット 初孫・いかめし・干しエビ・寒風干セット The post 庄内の日本酒はなぜうまい?「吟醸王国やまがた」の原点は酒田にあり first appeared on 庄内 旅型録.]]> https://trip-catalog.shonai-airport.co.jp/column05/ Thu, 26 Dec 2019 00:13:30 +0000 https://trip-catalog.shonai-airport.co.jp/?p=681 山形の食べ物といえば、フルーツ、お米、芋煮など。 しかし、じつは山形県はそばの生産量も全国でトップクラスなのです。 おいしい空気に、おいしい水。栽培から始まり、そば打ちの技術、そばを愛する県民性が山形のそばを支えています [&#8230;] The post そば王国の山形県。地元の人たちにはこんなに強いこだわりがあった! first appeared on 庄内 旅型録.]]> 山形の食べ物といえば、フルーツ、お米、芋煮など。 しかし、じつは山形県はそばの生産量も全国でトップクラスなのです。 おいしい空気に、おいしい水。栽培から始まり、そば打ちの技術、そばを愛する県民性が山形のそばを支えています。 県内の各地域には「そば街道」と呼ばれるそば屋の続くエリアがあり、県外からも多くの人たちが集まってきます。今回の記事では、そんな麺好きの心をとらえてやまない、山形のおいしいそばを紹介します。 なぜ山形のそばはこんなにおいしいのか? 秋になると、“米どころ”山形県の田んぼは、見渡すかぎり黄金色の平原と化します。雲間から日が差した時などは、はっとするほど神々しい光景に息を呑むほどです。 そんな中に、ぽつん、ぽつんと目に鮮やかな白いお花畑。見たことはあっても気にとめたことのない方がほとんどかもしれません。この可憐な花を咲かせる植物こそが、「そば」なのです。 山形県は鳥海山や月山など、多くの山々が連なる山間部や盆地です。夏は日中が暑く、夜になると冷え込むという寒暖差に特徴があります。涼しい夜というのは植物にとってもいい環境で、昼に光合成で蓄えたエネルギーをため込み、ゆっくり休むことができます。そのため、山形の作物は栄養価が高く、味も濃いものばかり。そばもまた然りで、香り高く、甘みが強く育つと言われています。 一口に「そば」と言っても品種はさまざまです。主流となっているのは、山形独自に開発された「でわかおり」と、県北地域の在来種がルーツの「最上早生」。 「でわかおり」は大粒で香りがよく、喉ごしのすっきりした麺に仕上がるのが特徴です。一方の「最上早生」は、甘みがあってコシが強く、そば本来の風味が味わえます。どちらも人気の品種で、県内で生産されているそばの大半がこの二品種です。 その他にも、その地区特有の在来種が育てられているところもあり、鶴岡市の温海地域で受け継がれてきた“越沢三角そば”は、2016年に在来作物に認定されました。また、現在でも品種改良は盛んで、「山形Bw5号」という新品種が生まれました。まもなく「でわ宝」という愛称でデビューする予定です。 新品種を作ることも、在来種を守り続けることも、そう簡単にできることではありません。世代を超えて技術をつないでいく気力、体力が必要です。 山形のそばがおいしいのは、栽培に適した土地柄というだけではなく、おいしいそばを作ろう、守ろう、という人たちの不断の努力があってこそなのです。 お米もそばも大好きな山形県人 お米の名産地である山形県では、もちろん消費量も全国でトップクラス。しかし、じつはお米だけではなく、ラーメンやそばなど、麺類の消費量も全国で1、2位を争う麺好きが集まる県なのです。 うどん屋を見かけることは少なく、そば屋が圧倒的に多いのが山形の特徴。地元住民はもちろん、県外からもわざわざ食べにくる人がいるくらいにおいしいそば屋が点在しています。 山形のそばといえば「板そば」や「肉そば」を思い浮かべる方も多いでしょうが、それはごく一部です。県内の各地域、各店舗によってそばの文化は多種多様で、とても一言で言い尽くせるほど単純なものではありません。 更科そば、田舎そば、二八そば。つなぎに里芋を使うとか、山菜をふんだんにあしらった天ぷらとか、にしんの甘煮とか、特色はさまざま。来迎寺、三角そばなどの在来種もあります。 個性の豊かなそば屋さんがそろっているので、人それぞれに好みのお店があるようです。いざ大事な来客があったときにおもてなしをするために、雰囲気のいい古民家、隠れ家的なお店などに、さっと連れていけることが大人のたしなみ。 いいそば屋さんを知っているということが、山形県人にとっては一種のステータスにもなっているのです。 秋には新そば祭りでにぎわう そばの収穫は10月から11月ころ。この季節になると、県内の至る所で新そば祭りが開催され、地元の人たちを中心にとれたてのそばの香りを楽しんでいます。 そば祭りでそばを打つのは、なにもプロのそば屋さんだけではありません。アマチュアのそば打ち名人たちも率先して腕を振るいます。 食べるだけでは飽き足らず、そば打ちを愛する人が多いのです。そば打ち体験をさせてくれるお店もあり、アマチュア主催のイベントが開かれることもあります。 そば粉をこね、平たくのばし、リズミカルに細く切っていく。これがなかなか楽しくて、はまってしまうようです。一家に一台……、とまでは言いませんが、けっこうな割合でそば打ちセットを所有している人がいます。 中には自宅にそば専用の厨房をつくって家族から呆れられたり、「プロ並み」とおだてられて調子に乗り、本物のそば屋さんに意見するようになる人も少なくないのだとか。 食べ方にこだわりをもつ人もいて、そばはやはり冷たくないとだめだと、よく言われます。冷たい水でしめた麺に、わさびやねぎを乗せ、出汁の効いたつゆに少しだけ浸してずるずるっとすする。これが一番そばの風味を楽しめる食べ方なのだそうです。 夏には庄内名物「麦きり」も食べたい 山形全域でそばは食べられますが、庄内地域には麦きりという名物もあります。 小麦粉を原料とする麺はうどんに似ていますが、配合の仕方や麺の細さなどにはやはり違いがあるようです。 基本的にはざるそばのように冷たくしめて、薬味とつゆで食べます。コシが強くもちもちとした弾力があり、つるつるとした喉ごしが夏の暑い日には最高です。 庄内地方では、そば派か麦きり派か、庶民を二分するほどに一般的な郷土食となっています。どちらも捨てがたいという人のために、両方食べられる合盛りを用意してくれるお店もあります。 そば、麦きり、ラーメンと、山形県は麺へのこだわりが強い地域です。 そんな山形県には、山形のそばに情熱をそそいできた製麺会社が数多くあります。 玉谷製麺所もそのひとつ。名峰月山の麓で、60年間そば作りの技術を磨き続けてきました。地元農家の方々と食文化を大切に守り、伝統とともに多彩な商品も生み出しています。ぜひ、本場山形のそばを味わってみてください。 庄内のそば、ギフトセットで販売中 庄内空港オンラインストアでは玉谷製麺所のギフトセットを販売中です。 ご家庭で「板そば」が楽しめる板つきのセットなど、贈り物に最適です。 月山の板そばセット合盛(8食分) (生)たまやの山菜そばセット(4食分) The post そば王国の山形県。地元の人たちにはこんなに強いこだわりがあった! first appeared on 庄内 旅型録.]]> https://trip-catalog.shonai-airport.co.jp/column04/ Wed, 13 Nov 2019 00:13:31 +0000 https://trip-catalog.shonai-airport.co.jp/?p=580 山形県は言わずと知れたフルーツ王国。さくらんぼとラ・フランスは国内シェアでダントツのトップに立ち、ぶどう、すいか、柿などでもトップクラスの生産量を誇っています。 フルーツというと、歴史の浅い農作物のように思われるかもしれ [&#8230;] The post さくらんぼ、ラ・フランスに梨、柿…。フルーツ王国・山形の秘密とは? first appeared on 庄内 旅型録.]]> 山形県は言わずと知れたフルーツ王国。さくらんぼとラ・フランスは国内シェアでダントツのトップに立ち、ぶどう、すいか、柿などでもトップクラスの生産量を誇っています。 フルーツというと、歴史の浅い農作物のように思われるかもしれませんが、山形には江戸時代、明治時代から作られているフルーツがたくさんあります。 山形県が現在のようにフルーツ王国と呼ばれるまでには、先人たちの並々ならぬ努力がありました。 今回は、山形県や庄内地域で親しまれてきたフルーツにまつわるストーリーを紹介いたします。 王国が誇る最強の2種、さくらんぼとラ・フランス そもそも山形の果物がおいしいのはなぜでしょうか。 まず大きな理由のひとつは、やはり山形の自然環境です。 山形県は多くの地域が高い山々に囲まれ、夏と冬、また昼と夜の気温差が大きいという特徴があります。 特に、昼と夜の寒暖差の大きいというところがフルーツのおいしさのポイントです。 植物は、昼も夜も人間と同じように呼吸をしています。 夜の気温が低いと、植物もゆっくり眠ることができるので、エネルギーの消費が抑えられます。日中に光合成で蓄えた有機成分を果実の成長にまわせるようになるので、甘み、香りの強い果物が育つのです。 もちろん環境だけではなく、果物の生産に関わる多くの人たちの努力がありました。 山形県が全国シェアの大半を占めるのがさくらんぼとラ・フランス。100年以上の歴史ある果物は、先人たちの情熱と努力によって現在の地位にまで昇りつめてきました。 他にも、すいか、桃、りんご、ぶどう、ブルーベリーの栽培も盛んです。最近では、なんと温泉の熱を使ったバナナも栽培されています! フルーツに賭ける山形県民の情熱は、尽きることがありません。 さくらんぼ 山形といえば、なんといってもさくらんぼ。 有名な品種は、佐藤錦ですね。赤い宝石と称されるほど、形、色つやに優れ、贈答品として人気の高いフルーツです。 さくらんぼが日本に入ってきたのは明治初頭。当初は全国に苗木が植えられましたが、あまり日本の気候には合わず枯れてしまいました。唯一残ったのが山形県の樹です。 当時のさくらんぼは、皮がやわらかくて傷みやすいという欠点がありました。 そこに挑んだのが佐藤栄助翁。15年の歳月をかけて品種改良に取り組み、新品種「佐藤錦」が誕生します。 さくらんぼは植樹から実をつけるまでに5年かかるといわれています。品種改良がどれほどの気力、体力を要したか、想像に余りあります。 ラ・フランス ラ・フランスが山形にやってきたのも明治時代でした。 実はラ・フランスが現在のような人気者になったのはごく最近のこと。当初は、栽培に手がかかり、収穫してもおいしくない果実として見向きもされませんでした。 ところがその後、ラ・フランスは収穫してからでないと熟さないというめずらしい特性があることがわかります。それからラ・フランスの甘み、香りのすばらしさが評判となり、現在のように山形を代表するフルーツとなりました。 ラ・フランスの原産地はその名の通りフランスですが、発見された1864年以後、しばらくして絶滅してしまったそうです。そこで、1991年、天童市農協からフランスの国立農業研究所にラ・フランスの苗木が贈られたという変わったエピソードがあります。 庄内の歴史を語るフルーツ4選 さくらんぼやラ・フランスは山形全域の果物ですが、庄内産としての起源をもつフルーツもあります。なかには、農民の生活を支えてきた歴史ある在来作物も。 そんな庄内を代表するフルーツを、4つ厳選して紹介します。 庄内砂丘メロン 庄内砂丘のメロン栽培は歴史が古く、大正時代から植えられ、昭和初頭から本格的に始まりました。 もともと不毛の土地といわれていた庄内砂丘ですが、日差しの強さと夜の涼しさ、きれいな地下水と水はけのよさはメロンの生育に適していることがわかり、一大産地となっていきます。 メロンといえばあの網目模様。じつは、メロンは若い果実の時には柔らかくてつるっとした肌をしています。生育過程で果皮が固くなると、果肉の成長に耐えきれなくなって表面にひびが入ります。あの網目(ネット)はひび割れを直そうとするメロンの分泌液が固まったもの。きれいな網目ほど、生育の良好なおいしいメロンである証なのです。 毎年7月頃には庄内砂丘でメロン食べ放題の収穫体験があり、とれたてのメロンをお腹いっぱい味わうことができます。収穫期は6月下旬から8月上旬です。 甲州ぶどう 今でこそ、ぶどうといえば大粒の種なしが人気となっていますが、以前は小粒のものもよく食べられていました。甲州ぶどうと聞いて、懐かしく感じる人も多いのではないでしょうか。 鶴岡市櫛引地域に甲州ぶどうが伝わったのは、今から約250年前、江戸時代にまでさかのぼります。櫛引では青龍寺川がしばしば氾濫を起こし、土砂が堆積して水田に合わない土地でした。 困窮していた農民を救ったのが、当時の甲斐(現・山梨県)から伝わったとされる甲州ぶどう。水はけのよすぎる土地は、稲作ではなくぶどうの生産に向いていたのです。 櫛引地域の気候はおいしいぶどうを作るのに適していました。甲州ぶどうは鶴岡市の在来作物としても登録されていて、櫛引の歴史を語る上で欠かせない果物といえます。 ピオーネ、安芸クイーン、シャインマスカットなど、大粒のぶどうが最近の主流となっていますが、甲州ぶどうは今でも根強い人気を誇っています。収穫期は9月から10月にかけて。櫛引地域ではさまざまな品種を食べくらべできるぶどう狩りも楽しめます。 刈屋梨 洋梨(ラ・フランス)が有名な山形ですが、和梨の生産も盛んです。 酒田市の北部にある豊川地区では刈屋梨が昔から人気でした。刈屋の梨は明治初期に始まり、明治30年頃に「長十郎」という品種が広まってから一気に人気が高まります。 刈屋の土は水はけがよく、鳥海山の養分を含んだ肥沃な地域だったために、大変味の良い和梨が育てられてきました。 今では幸水や豊水といった全国的に馴染みのある品種が育てられていますが、同じ品種でも産地や作り手によってまったく味が変わるのが農作物の不思議なところ。刈屋の梨は他の産地と比べても甘さがまったく違うと評判です。収穫期の9月から10月にかけて、刈屋地区では収穫体験が楽しめます。 庄内柿 庄内柿は、100年以上前に庄内地域に広まった庶民的な果物です。明治18年ごろに植えられた原木が、鶴岡市の天然記念物として、今でも鳥居町に残されています。 庄内柿は正式名称を「平核無(ひらたねなし)」といい、平たくて種の無いことが最大の特徴。鶴岡の在来作物としても登録されています。 他にも、「伝九郎」「万年橋」「大宝寺柿」「たて柿」といった在来品種も残されているほど、庄内では古くから柿が親しまれてきました。収穫期は10月から11月上旬です。 果樹園が密集する櫛引地域でフルーツ狩りを 甲州ぶどうの産地となった櫛引地域は、今では庄内を代表する果樹栽培地域となっています。約70種類ものぶどうが生産されていて、収穫時期には大小さまざま、色とりどりのぶどうが実り、観光客などでにぎわっています。 櫛引地域には、他にも、さくらんぼ、りんご、梨など、さまざまな果樹園が集中していて、収穫体験を楽しむこともできます。春から秋にかけて、それぞれの果樹園で、季節ごとのフルーツ狩りができるので、何回行っても飽きないフルーツエリアです。 庄内には他にも珍しいブルーベリー狩りのできる農園もあります。ぜひフルーツ狩りを楽しんでみてください! 庄内のフルーツ季節限定販売 庄内空港ではメロンやぶどうなど、甘くておいしいフルーツを季節限定で販売しています。 数に限りがあり、すぐに売り切れになってしまうので、お求めの際にはぜひご予約ください! 庄内砂丘メロン 庄内柿 The post さくらんぼ、ラ・フランスに梨、柿…。フルーツ王国・山形の秘密とは? first appeared on 庄内 旅型録.]]> https://trip-catalog.shonai-airport.co.jp/column03/ Thu, 03 Oct 2019 02:44:32 +0000 https://trip-catalog.shonai-airport.co.jp/?p=487 ピンク色の細長いかぶを見たことはありますか。 タマゴみたいにころっとした茄子があるのを知っていますか。 庄内地方には、在来作物と呼ばれるその地域独特の伝統的な野菜があります。 八百屋やスーパーでは見たことのない形をした在 [&#8230;] The post こんな野菜は見たことがない! 農家が守り続けた庄内の在来作物たち first appeared on 庄内 旅型録.]]> ピンク色の細長いかぶを見たことはありますか。 タマゴみたいにころっとした茄子があるのを知っていますか。 庄内地方には、在来作物と呼ばれるその地域独特の伝統的な野菜があります。 八百屋やスーパーでは見たことのない形をした在来作物は、見た目だけではなく味や食感にも特徴があり、そこにはさまざまな人の思いやこだわりが込められているのです。 今回は、そんな在来作物にまつわるお話を少しばかり紹介します。 その土地、その地域でしか作られない在来作物 在来作物とは、特定の土地や気候でしか育てられない農作物で、先祖代々、その地域や家柄だけに受け継がれてきた特殊な農産物です。 一般に流通する野菜と違って、在来作物は場所と作る人を選びます。同じ種であっても、場所を変え、育て方を変えると、実をつけなくなったり、まったく育たなかったりします。適地適作という言葉をまさに体現した農作物で、他の品種と交配しないよう厳しく管理し、丁寧に自家採種をして受け継がれてきました。 しかし、在来作物は伝統的な農法でなければ栽培できず、収量も少なく売りづらいため、ほとんどの農家で作らなくなってしまいました。 そんな中でも、自分の家で食べるためだけに、細々と作りつづけていた農家もわずかながらありました。 「この野菜でないと漬物がうまくない!」とか「ご先祖さまから受け継いだ種を自分の代で絶やすわけにはいかない」などの思いから、大切に守り続けてきたのです。 種は、一度絶やせば二度と同じものは生まれません。在来作物は何十年、何百年もかけて作られてきた品種です。しかも、種の選別は長年の経験によって養われた目が不可欠であり、簡単に機械で代替できる技術ではありません。 「自分がやめればこの世から完全に消えてしまう」。先祖代々受け継がれてきた技術や文化の結晶を、自分だけの判断でやめてしまうというのはあまりに重い選択です。だから、とりあえず次の代に送る。そう思えば、作りつづける使命感を負わされた農家さんの気持ちが、少しだけ理解できるのではないでしょうか。 在来作物とイタリアンシェフとの出会い、そしてユネスコ食文化創造都市へ そんな在来作物が、あるイタリアンシェフとの出会いによって注目を浴びることになります。「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフです。 地元の食材にこだわったイタリアンシェフが、伝統的な在来作物に目をつけたのです。 この地域でしか作れない野菜には、この地域にしかない味や香りがあるとして、素材の風味を最大限に引き出すレシピを奥田シェフは生み出しました。 山形大学農学部の江頭宏昌教授の研究も、在来作物が全国に知れ渡るきっかけとなりました。在来作物は、何十年、何百年と続いてきたその地域の農業や食文化を伝えてきた「文化財」であるとして、その価値を説いてきたのです。 「つけもの処 本長 」も在来作物の存続に貢献してきました。在来作物の漬け物を作り、地元でも忘れられていた、たくさんの品種を魅力あるものにしたのです。 この庄内独特の野菜、食文化への取組を題材にした映画「よみがえりのレシピ」が地元出身の映画監督によって作られました。「よみがえりのレシピ」は2011年の山形国際ドキュメンタリー映画祭に出品されて全国的な話題となり、庄内をはじめとする山形県の在来作物の存在が広く知られることになります。 こうした在来作物をはじめとする庄内独自の食文化が評価され、2014年、鶴岡市は国内唯一の食文化創造都市としてユネスコから認定されました。 庄内の代表的な在来作物 4選 山形県には現在確認されているだけでも170種類以上の在来作物があるといわれています。 庄内ではそのうち80種以上の品種が受け継がれています。その中から、ここでは代表的なものを4種だけ紹介いたします。 民田茄子 「めづらしや山をいで羽の初なすび」という松尾芭蕉の句があります。この「初なすび」、鶴岡市の民田地区にある在来作物「民田茄子」だったといわれています。 300年以上前、民田に神社を造る際、京都から来た宮大工が持ち込んだ一口茄子が起源とされています。 ころころとした玉に、すっぽりとへたをかぶってしまうくらいに小ぶりの民田茄子。 成長させれば大きくなるようですが、3~4センチくらいが食べごろになります。 皮がかたく、果肉がしまっているのが特徴で、しっかりとした歯触りの良さは、からし漬け、浅漬けなどに最適です。 藤沢かぶ 鶴岡市藤沢地区は、作家・藤沢周平のペンネームの由来ともなっている地域です。 藤沢かぶは、明治時代にはすでにこの地域で作られていたようですが、その歴史や由来については、もはや語り継げる方がおらず、不明とされています。 かぶというより小ぶりの大根といった見た目で、根元のあたりが濃いピンクに色づいているのが特徴です。 皮が薄く、みずみずしい藤沢かぶは、ぱりっとした食感で食べやすく、たまり漬けや甘酢漬けにして食べるのが好まれています。 藤沢かぶの外にもたくさんの在来かぶが各地域にあり、どれも伝統的な焼畑農法で育てられています。8月中旬に行くと、焼畑の様子が見られるかもしれません。 外内島きゅうり 外内島きゅうりの起源は定かではありませんが、弘法大師が出羽三山に向かう途中に、このきゅうりで渇いたのどを潤したという言い伝えがあります。それくらい古くからあるようです。 外内島きゅうりは、一般によく知られたきゅうりよりもずんぐりとした見た目をしています。皮が薄くて、しゃきしゃきとした歯触りです。今のきゅうりはクセがなくて食べやすくなりましたが、外内島きゅうりは昔ながらの苦みが特徴で、この苦みがあるからこそ出せる漬け物の味があるという方もいます。 だだちゃ豆 山形県を代表する枝豆・だだちゃ豆も在来作物です。 茶色がかった産毛の生えたさやが特徴的で、甘み、香りの強さが有名です。 一口にだだちゃ豆といっても、小真木、細谷など地区ごとに別々の品種があり、風味や収穫時期も微妙に違います。 野菜の物語を訪ねて庄内へ 在来作物には、その土地、その地域にだけ伝わってきた独自の暮らしや文化が詰まっています。 それだけに、どの在来作物にも、一つひとつ、その野菜にまつわる物語を語れる方がたくさんいます。 作り手である生産者はもちろん、地産地消のレストラン(緑のイスキア、土游農) 、昔ながらの味を守る漬物店 など、お話を伺ってみれば、きっとうれしそうに話をしてくれるはずです。 ぜひ一度、直接足を運んでみてください。地元の方々から面白い話が聞けるかもしれませんよ。 山形・庄内地方より旬の食材をお届け! 庄内くう港ショップで販売中! 在来野菜お漬物の色々詰め合せ お野菜漬物食べ比べ詰め合わせ The post こんな野菜は見たことがない! 農家が守り続けた庄内の在来作物たち first appeared on 庄内 旅型録.]]> https://trip-catalog.shonai-airport.co.jp/column02/ Wed, 18 Sep 2019 00:00:19 +0000 https://trip-catalog.shonai-airport.co.jp/?p=413 炊き立てのご飯と、漬け物と、味噌汁。これさえあれば、おかずなんていらない。 あまりに庄内のお米がおいしくて、しみじみとそんなことを感じてしまうことがあります。 地元の寿司屋さん、食堂、農家レストランなど、どこのお店に入っ [&#8230;] The post 米どころ庄内平野のお米はおいしい!その裏にはこんな秘密があった! first appeared on 庄内 旅型録.]]> 炊き立てのご飯と、漬け物と、味噌汁。これさえあれば、おかずなんていらない。 あまりに庄内のお米がおいしくて、しみじみとそんなことを感じてしまうことがあります。 地元の寿司屋さん、食堂、農家レストランなど、どこのお店に入っても、ふっくら炊きあがったご飯と出合うことができます。 今回は、そんな庄内の食を支えるお米について、紹介したいと思います。 お米が育んできた庄内の歴史、文化、食 庄内地方にはあちらこちらにきれいな湧水があり、緑も豊かです。 見渡すかぎりの平野で、日の光はどこの田んぼにも平等に降り注いでいます。 背後に控える鳥海山や出羽三山などの山々を眺めれば、自然の恵みが豊かであることは容易に想像できるでしょう。 農業のことは何もわからない人でも、庄内のこの広大な田園風景を見れば、ここのお米はおいしいにちがいないと、直感的に思うはずです。 庄内には、お米があったからこそ育まれてきた歴史、食文化などがたくさんあります。 吉永小百合さんのポスターで全国的にも有名になった酒田市の山居倉庫。 立ち並ぶ黒塗りの倉庫群と大きな欅並木が壮観で、日本だけでなく海外からも多くの方が訪問しています。 山居倉庫は、お米の品質や生産性の向上、農村の振興を目的として明治時代に建てられました。 現在では庄内地方の物産や観光を紹介する施設としてにぎわっていますが、中には現役で使われている倉庫もあるようです。 一番奥の棟は資料館になっており、江戸時代から現在にいたるまで、庄内の人たちがいかにお米づくりに心血を注いできたかが伝わってきます。 山形県民のソウルフードともいえるオランダせんべいも、元はといえば「特産品である庄内のお米を守りたい」 という思いで酒田米菓さんが開発したものでした。 酒田米菓の工場見学では、オランダせんべいへのこだわりとともに、庄内のお米のすばらしさについての展示もされています。 お米を主原料とするものといえば、日本酒もそうです。 水のおいしい庄内では、「初孫」や「上喜元」などの銘酒が数多く生まれるほどに酒造りが盛んです。 冬のあいだ雪に覆われる山形県では、農作業ができない農家が冬仕事として酒蔵で働くことも多く 、杜氏と呼ばれる酒造りの名人もいたようです。 日本を代表する名ブランド米のルーツは庄内にあった そんな庄内地方が日本の穀倉地帯と呼ばれるまでには、先人たちの並々ならぬ努力がありました。 本格的な稲作が広まったのは、江戸時代初期。庄内藩初代当主の酒井忠勝公によって、大規模な水路の整備や開墾などが進められたのだそうです。 現代のように馬力のある自動機械がない時代です。葦や樹木が生い茂る自然を相手に人力で切り拓いていく労力は想像を絶します。 今でこそ「米余り」と言われている時代になりましたが、当時の日本では頻繁に飢饉が起きていました。米づくりは、人を生かすことと同義だったのでしょう。江戸時代、大名や家臣の勢力をお米の量である「石高」で量ったことは、それだけお米が日本人にとって重要だったことを物語っています。 そんな庄内地方には、明治時代に誕生した「亀ノ尾 」という伝説のお米があります。 阿部亀治という、貧しくも勤勉だった当時の小作農が努力の末に開発した品種です。 亀ノ尾は、他の品種にくらべて圧倒的に病気や冷害に強い丈夫な稲でした。 とても育てやすくて収量も多く、農家のあいだでは大変な評判で、1925(大正14)年には日本中で19万ヘクタールもの面積で作られるようになり、日本の三大名品種に数えられています。 その後現れてくる新たな品種に、亀ノ尾は次第に道を譲ることになっていきますが、その有能な遺伝子は現在でもたくさんの銘柄米に受け継がれています。 コシヒカリ、ひとめぼれ、あきたこまち、はえぬき、つや姫など、これら数々の名ブランド米は、じつはすべてこの亀ノ尾をルーツとしています。 最近でも新たな品種がどんどん出てきていますが、その多くが、系譜をたどると亀ノ尾に行きつくのです。 日本のトップブランド米「つや姫」 そんな亀ノ尾を祖先にもつブランド米のひとつ、「つや姫」。山形を代表するお米です。 つや姫の特長は、なんといっても「おいしい」こと! しっかりとした食感で粘りも強く、旨み、香り、色つやと、白いごはんだけで食事を楽しめるほどです。 全国的に流通するほどになったつや姫ですが、じつはどの農家でも作れるわけではありません。広い農地、高い栽培技術、食味検査など、厳しい条件をクリアした農家だけに作ることが認められています。 特別栽培の基準を満たしていることも最低条件とされています。 特別栽培とは、一般的な農薬使用回数や化学肥料の量を5割以上減らした農作物に与えられる認証です。 つまり、つや姫のすべてが有機栽培か特別栽培の基準を満たしている安全なお米なのです。 庄内地方は、山形県内でも特につや姫の生産量が多いところですが、冬になると田んぼは雪で覆われてしまいます。そのため、庄内では一年に一度しかお米を作ることができません。 しかし、それは田んぼにとってはお休みをもらえるいい時期でもあります。 農作物を作るということは、土にとってもエネルギーを消耗する大変な仕事なので、休息が必要なのです。 それに、田んぼに積もった雪は、春に溶けると余分な成分や不純物などをきれいに洗い流してくれるとも言われています。 選ばれた農家と、雪国という自然環境によって、おいしい「つや姫」が実るのですね。 9月から10月は実りの秋。新米のおいしい季節です。 山形県の稲刈りは、どこの地域でもだいたいこの時期に行われます。 甘み、香りが豊かでふっくらと炊きあがる新米が楽しめるのは、一年を通して今(新米と言われるのは12月31日)だけです。 山形・庄内地方より旬の食材をお届け! 庄内くう港ショップで販売中! お米食べくらべ・鳥海山の水・ごはんみそセット 特別栽培米つや姫 ぜひ、おいしい庄内のお米をお召し上がりください!The post 米どころ庄内平野のお米はおいしい!その裏にはこんな秘密があった! first appeared on 庄内 旅型録.]]> https://trip-catalog.shonai-airport.co.jp/column01/ Mon, 19 Aug 2019 05:56:08 +0000 https://trip-catalog.shonai-airport.co.jp/?p=323 夏といえばビール! ビールといえば枝豆!  この季節、庄内を訪れた人は、地元産の枝豆のおいしさに必ずびっくりします。 「私が今まで食べていた物はなんだったのだろう?」 そんな感想を聞いたことも、一度や二度ではありません。 [&#8230;] The post 「だだちゃ豆」は鶴岡の限られた地域でしか作れない幻の枝豆だった!?  first appeared on 庄内 旅型録.]]> 夏といえばビール! ビールといえば枝豆!  この季節、庄内を訪れた人は、地元産の枝豆のおいしさに必ずびっくりします。 「私が今まで食べていた物はなんだったのだろう?」 そんな感想を聞いたことも、一度や二度ではありません。 「米どころ」や「フルーツ王国」として有名な山形県ですが、実は豆の名産地でもあることは意外と知られていません。 山形県の枝豆の中でも、とくに有名なのが「だだちゃ豆」! 今回は、鶴岡地域でしか作ることのできない特産品、だだちゃ豆について紹介します。 だだちゃ豆は鶴岡地域に伝わる“幻の豆”  山形県鶴岡市は、月山や鳥海山など出羽三山を背景に、広大な田んぼの風景が広がる農業地帯です。 日本海にも面しているので漁業や交易も昔から盛んで、食も、文化も、ゆたかに栄えた歴史ある城下町です。 そんな鶴岡に江戸時代から伝えられてきたのが、だだちゃ豆。だだちゃ豆は鶴岡地域の伝統野菜です。 伝統野菜というのは、地域の人たちが、代々ご先祖様から大切にその種を受け継ぎ、大切に守ってきた農作物のこと。 長い年月をかけて、その土地の土質や気候、栽培方法などに馴染んできた独自の品種のため、作る場所をかえるとまるで育たなくなってしまいます。 山形県には150を超える伝統野菜があるといわれていて、だだちゃ豆もその一つ。 実はだだちゃ豆は、JA鶴岡が商標使用権を得てブランドの管理をしており、鶴岡地域でしか作ることのできない“幻の豆”なのです。 「だだちゃ」とは、庄内の方言で「おとうちゃん」という意味だそうです。 江戸時代、お殿様に献上した際に、あまりのおいしさから「これはどこのだだちゃ(おとうちゃん)の豆か?」とお尋ねになったのが由来だとか。 豆を作ったおとうちゃんのことが気になってしまうくらい、おいしかったんですね! 自然のものとは思えない甘み 枝豆といえば、みなさん、目に鮮やかな緑色のさやを思い浮かべるかと思います。 ですが、だだちゃ豆のさやはやや茶色がかった産毛に覆われています。 さやの上からでもわかる丸まるとした中身は、今にも自分から飛び出してきそうなほどによくふくらんでいます。 だだちゃ豆は、産地と生産者を選ぶ作物です。 しかも、収穫時期は7月下旬から9月中旬ころまで。鮮度が落ちるのも早く、収穫したらすぐに食べなければなりません。 食べられる時期が短いというのも、“幻”といわれる理由のようです。 さて、気になるだだちゃ豆の味ですが、一言でいえば、初めて食べた人が目玉を飛び出させるくらいの味です。 だだちゃ豆の香りと味、特に甘みは格別です。 自然のものとは思えないほどの濃さが口の中に広がり、みっちり実の詰まったさやに伸びる手が最後まで止まらなくなってしまいます。 食べたときの予想を裏切る風味が、いつまでも記憶に残り、その後どこかで別の枝豆を食べるたびに、鶴岡で食べただだちゃ豆の味と比べてしまうことになります。 少し大げさなようですが、それほど大げさでもないんです。 だだちゃ豆に限らず、とれたての旬の野菜は、それくらい味が違うものなのですね。 枝豆とだだちゃ豆って何が違うの? ところで、あくまで個人的な印象ですが、鶴岡には、だだちゃ豆を枝豆と呼ぶ人がいないような気がします。 もしかすると、だだちゃ豆は枝豆ではないのでしょうか。 そこで調べてみました。するとどうやら、一般的に枝豆というのは豆がまだ青く未成熟のうちに食べるものを言うようで、完熟すると大豆になるんだそうです! 枝豆って、大豆だったんですね。 山形県内にはたくさんの豆の種類があって、その中にはまだあまり世に出ていない伝統野菜の豆も多く受け継がれています。 「伝統野菜の〇〇豆を枝豆で食べるとおいしいよ」といって、貴重な自家栽培の豆を分けてくれた農家さんもいました。 山形県の農家さんは、豆に対する愛情やプライドを強くもっているんでしょうね。 「だだちゃ豆はだだちゃ豆だァ。枝豆、ンね(枝豆じゃない)」そんな声が聞こえてきそうです。 鮮度が命のだだちゃ豆を旬の産地から直送 だだちゃ豆は鮮度が命です。 JA鶴岡の「だだちゃ豆データブック」によると、枝豆は暑さに弱く、炎天下で収穫すると豆が熱をもって蒸れて腐ってしまうため、午前10時から午後3時の間は収穫しないそうです。 「新鮮さを保つために収穫したらすぐ作業場に運び、枝からさやを取ります。その後ひとさやずつ選別・袋詰めして保冷庫に入れて保管し、朝採りのものはその日のうちに出荷。出荷場でも保冷庫に入れ、出荷のトラックも保冷車と、しっかり温度管理」して、消費者の元に届けられるようになっているそうです。 世の中で一番ぜいたくな食べ方は、夜明けに収穫したものをすぐに茹で、早いうちにばくばくと惜しみなく食べきること。でも、これは簡単にはできませんね。 夏の農繁期には、庄内のいたるところに朝市が出ています。中にはだだちゃ豆を試食用に茹でてもってきてくれるおかあさんもいます。 朝市ではなくても、市内の産直やスーパーで売られていますし、飲食店でも出してくれるでしょう。夏の庄内に来たら、まず味わってほしい地元グルメのひとつです。 とはいえ、旬の季節に庄内に行く機会がないという方には、朝採りのだだちゃ豆が、いつでもどこでも味わえるクール便の産直パックとなって販売されています。 山形・庄内地方より旬の食材をお届け! 庄内くう港ショップで販売中! 有機質肥料中心の減農薬栽培で育てられた、鶴岡地域の伝統野菜「殿様のだだちゃ豆」は夏季限定の人気商品です。ぜひご賞味ください!The post 「だだちゃ豆」は鶴岡の限られた地域でしか作れない幻の枝豆だった!?  first appeared on 庄内 旅型録.]]>

スポーツベットアイオー(sportsbet.io)【無料フリースピン ... ネーションズリーグ男子サッカー 卒業・入学祝いのプレゼント特集|スターバックス コーヒー ...
Copyright ©ビーベットrizin The Paper All rights reserved.