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立命館大学　研究者学術情報データベース English>> TOPページ TOPページ > 松永　光平 （最終更新日 : 2024-04-24 15:12:00） マツナガ　コウヘイ 松永　光平 MATSUNAGA KOHEI 所属 文学部 地域研究学域 職名 准教授 業績 その他所属 プロフィール 学歴 職歴 委員会・協会等 所属学会 資格・免許 研究テーマ 研究概要 研究概要（関連画像） 現在の専門分野 研究 著書 論文 その他 学会発表 その他研究活動 講師・講演 受賞学術賞 科学研究費助成事業 競争的資金等(科研費を除く) 共同・受託研究実績 取得特許 研究高度化推進制度 教育 授業科目 教育活動 社会活動 社会における活動 研究交流希望テーマ その他 研究者からのメッセージ ホームページ メールアドレス 科研費研究者番号 researchmap研究者コード 外部研究者ID その他所属 1. 文学研究科   学歴 1. ～2001/03 慶應義塾大学 環境情報学部 環境情報学科 卒業 学士（環境情報学） 2. ～2003/03 東京大学 新領域創成科学研究科 環境学専攻 修士課程 修士（環境学） 3. ～2008/09 東京大学 新領域創成科学研究科 自然環境学専攻 博士後期課程 修了 博士（環境学） 職歴 1. 2015/04/01 立命館大学 文学部 准教授 2. 2012/04/01 ～ 2015/03/31 慶應義塾大学大学院 政策メディア研究科Global Environmental Systems Leadersコース 特任講師 3. 2009/04/01 ～ 2012/03/31 総合地球環境学研究所 中国環境問題研究拠点 拠点研究員 4. 2009/04/01 ～ 2012/03/31 人間文化研究機構 地域研究推進センター 研究員 5. 2007/04/01 ～ 2009/03/31 立命館大学 文学部 実習助手 委員会・協会等 1. 2014/04 日本地理学会 交流専門委員会委員 2. 2015/10 人文地理学会 企画委員 所属学会 1. 日本地理学会 2. 人文地理学会 研究テーマ 1. 地理学史 2. 砂漠化 研究概要 砂漠化 春先に日本に飛んでくる黄砂。この黄砂の出所、中国の黄河中流域、黄土高原で、黄砂が飛ぶようになった歴史的背景と、現在の黄砂対策のあり方について研究してきました。黄土高原は、かつては緑豊かな土地でしたが、ドイツ人地理学者リヒトホーフェンが克明に描いているように、19世紀末には、見渡す限り段々畑がひろがり、砂埃の舞う、荒涼とした大地となっていました。この黄色い大地を、再び緑色に塗り替えるため、20世紀末以降、大規模な植林が進められています。この緑化の成功が、黄砂の飛来を防ぐ。そう信じて、現在は、経済・社会・環境の三つの観点から、緑化がうまくいくための道を探っています。 現在の専門分野 地理学、環境史、自然地理学、環境地理学 (キーワード：環境問題（とくに砂漠化）、災害、アジア、中国、地理学史) 著書 1. 2011/08 中国環境ハンドブック 2011-2012 │ ,6-7   2. 2013/07 中国の水土流失―史的展開と現代の転換点（現代中国地域研究叢書） │ (単著)   3. 2013/12 アジアの持続可能な発展に向けて―環境・経済・社会の視点から（慶應義塾大学東アジア研究所叢書） │ ,213-230   4. 2017/08 WTO体制下の中国農業・農村問題 │ ,143-164 (共著)   5. 2020/01 現代地政学事典 │ ,70-71頁   論文 1. 2011/03 中国黄土高原の結婚式─伝統と変容の一断面─ │ 比較社会文化 : 九州大学大学院比較社会文化学府紀要 │ 17,17-35 (共著)   2. 2011/04 Drainage density, Rainfall, and Vegetation on the Chinese Loess Plateau │ Transactions, Japanese Geomorphological Union │ 32 (2),129-136 (単著)   3. 2013/12 Problems concerning the environmental history of the Chinese Loess Plateau │ Ts’ui-jung Liu ed. "Environmental History in East Asia: Interdisciplinary Perspectives" Routledge │ ,126-130 (共著)   4. 2011/09 中国黄土高原の環境史研究の成果と課題 │ 地理学評論 │ 84 (5),442-459 (単著)   5. 2012/03 退耕還林から10年を経た中国・黄土高原農村─世帯経済の現況と地域差─ │ 比較社会文化 : 九州大学大学院比較社会文化学府紀要 │ 18,55-70 (共著)   全件表示（8件） 学会発表 1. 2015/11/28 中国黄河中流域黄土高原における環境変化と人間活動 (立命館大学地理学会) 2. 2015/12/06 中国の乾燥域における生業転換と環境変化 (鳥取大学乾燥地研究センター共同研究発表会) 3. 2015/12/20 広州市海珠区新洲村調査報告 (2015広州ワークショップ：フィールド調査に基づいて広州の地域構造を考える) 4. 2016/10/30 黄土高原・大同調査（7月）報告 (環境・減災ガバナンス第１２回研究会) 5. 2016/12/18 中国華南地域における海水面上昇と対策―江門市を事例として (国際ワークショップ2016江門：フィールド調査に基づいて中国江門の地域構造を考える) 科学研究費助成事業 1. 2017/04 ～ 2020/03 日本と中国の地域資源をいかした都市・農村間連携モデルと持続可能コミュニティの創出 │ 基盤研究(C)   2. 2015/04 ～ 2018/03 中国華南の地域構造の再編に関する地理学的調査研究 │ 基盤研究(B)   3. 2012/04 ～ 2016/03 ポスト「退耕還林」における中国農村の未来可能性 │ 若手研究(B)   4. 2009/08 ～ 2011/03 ポスト「退耕還林」における水土流失危険度の総合的評価 │ 研究活動スタート支援   研究高度化推進制度 1. 2018/042018/09 研究支援制度分類：学外研究制度種目：-中国山西省大同市の時系列衛星画像の比較による森林被覆変化抽出 教育活動 ●その他教育活動上特記すべき事項 1. 2015/07 ～ 2015/07 高校等の模擬講義： 追手門学院　模擬講義　環境地理学 研究者からのメッセージ 1. 地理学とは国土・地球経営の基礎学「地理学とは国土経営の基礎学である」とは、1996年に出版された『地理学概論』（朝倉書店）の言葉です。国際化が進んだ現在では、「地理学とは地球経営の基礎学」とも言えるのではないでしょうか。地理学への期待は時代によって変わりますが、古典を読み、時代によって変わるものと変わらないものとを見分ける眼を養い、両者のバランスをとっていただければと思います。読書にあたっては、地理学以外の分野も視野に入れ、幅広く学ぶよう心掛けてくださることを期待します。視野を広げるため、例えば、野崎昭弘『詭弁論理学』（中央公論社、1976年）、村上陽一郎『科学者とは何か』（新潮社、1994年）、常松洋『大衆消費社会の登場』（山川出版社、1997年）、加藤周一『読書術』（岩波書店、1993）をお勧めします。立命館の地理学は、歴史学や考古学とも交流がありました。そのため、最近、C. L. ウーリー『過去を掘る』（平凡社、1962）を読みたいと考えています。 座右の銘（の三つ）： 「天知る、地知る、己知る」 　後漢の楊震に由来し、立命館の平井嘉一郎記念図書館に掲げられている言葉。高校の校長の口癖でもありました。原文では天知神知我知子知、現代中国語では天知地知，你知我知となっており、四知と呼ばれることもあります。この言葉から得られる指針は、「公明正大であれ」ということではないでしょうか。 「漁夫の利」 　古代中国の『戦国策』に起源をもつ言葉。日本でも足利義満、北条早雲など多くの著名人がとった戦略です。古代ローマより始まった"Divide et impera.（分割して統治せよ）"にも通ずるものがあるかもしれません。第三者につけこまれないためには、身近な者同士が争うより仲良くしたほうがよいことを教えてくれます。私が中学生のとき読んでいた平凡社の中国古典文学全集のどこかでも取り上げられており、そこには、兄弟げんかを戒める言葉も添えてありました。自分は家族の中で弟の立場にあるため、感動したおぼえがあります。それで、自分の部屋の中に、「漁夫の利」にまつわる鷸(しぎ)と蚌(はまぐり)の故事とその教訓をともに掲げました。「漁夫の利」は、部活、会社などさまざまな組織内でねたみあったり足を引っ張ったりするより、他者の成功を自分事として喜び、欠点を補いあい、長所を活かして協力しあうことがよいと教えてくれるようにも思います。 「切磋琢磨」 　イギリスの作家Chestertonが性格の不一致で離婚するならすべての結婚が成立しないというようなことを言っていたように記憶しています。夫婦にせよ友人にせよどんな人間関係にせよ、異なる者同士がともにいることで互いに磨かれる部分もあると松永は信じています。換言すれば、多少なりとも「丸くなる」と思います。 © Ritsumeikan Univ. All rights reserved.