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(2010)の結果を引用した※。(b)は1997年1月1日から2009年12月31日まで発生した地震を示す。灰色線は沈み込むフィリピン海プレートが陸側プレートに接している深さを示す。 岩石中を水が流れる方向が異なると、フィリピン海プレートからユーラシアプレート下のマントルに供給される水の量も異なるため、このマントルに蓄積される水の量に差が生じると考えられる。周囲に比べてフィリピン海プレートからマントル方向へ水が流れやすい応力状態タイプIIの領域(図2b青丸)では、マントル内に周囲より水が多く蓄積されると考えられる(概要図)。フィリピン海プレートから供給された水がマントルに多く蓄積されると岩石間の摩擦が減少して滑りやすくなるというモデルでスロー地震の発生を説明できる。一方、応力状態タイプIの領域(図2b赤丸)では、最大主応力と中間主応力の大きさが近いため、水の流れやすい方向が一方向ではなく、マントル内に周囲より水の蓄積が少ない紀伊水道下では、スロー地震が発生しづらいと考えられる(図2b赤色点線)。 図 2(a) 応力と水の流れやすい方向の関係、(b) 推定されたフィリピン海プレート内の応力 四国および紀伊半島での深部流体の上昇域はUmeda et al. (2007)の結果を引用した※。 灰色矢印は、応力の三つの主応力の向きを示し、矢印の大きい方から、最大、中間、最小となる。応力状態タイプIでは、最大と中間の主応力の大きさが近い。 また、フィリピン海プレートからの水の供給量が高い場所では(図2b青丸)、水に含まれるヘリウム3とヘリウム4の同位体比(3He/4He比)から推定されるフィリピン海プレート起源の深部流体が上昇している場所と一致している(図2b)。これは、今回のスロー地震の発生モデルを支持する結果である。今回の結果は、沈み込むプレート内の水の挙動とスロー地震発生との関係解明に新機軸を与えると期待される。 今後の予定 2018年10月から、紀伊半島沖では、地球深部探査船「ちきゅう」による南海トラフの巨大地震発生メカニズムの解明のための掘削調査が行われている(国際深海科学掘削計画(IODP)第358次研究航海)。第358次研究航海では海底下約5200 mまで掘削し、プレート境界付近の岩石試料などを採取する予定である。掘削によって得られる岩石試料などから、プレート境界付近における水の挙動について総合的な検討を進めていく。 ※ 引用論文: Obara, K., Tanaka, S., Maeda, T. & Matsuzawa, T. (2010) Depth-dependent activity of non-volcanic tremor in southwest Japan. Geophys. Res. Lett. 37, L13306. Umeda, K., McCrank, G. F. & Ninomiya, A. (2007) Helium isotopes as geochemical indicators of a serpentinized fore-arc mantle wedge. J. Geophys. Res. 112, B10206. 用語の説明 ◆プレート 地球の表面を覆う、十数枚の厚さ30~100 kmほどの岩盤のことで、地殻とマントルの最上部を合わせたもの。[参照元へ戻る] ◆スロー地震 普通の地震による断層のすべり(スリップ)よりもはるかに遅い速度で発生するすべり現象のこと。サイレント地震や、ゆっくり地震とも呼ばれている。数日から数週間、長くは数か月かけてゆっくり起こる。スロー地震には、低周波地震(低周波微動)、超低周波地震、短期的スロースリップ、長期的スロースリップがある。[参照元へ戻る] ◆南海トラフ 本州から四国の南の、遠州灘の沖合から日向灘の沖合に延びる細長い深い溝(トラフ)のこと。水深が4000 mにもなる。ここでは日本列島の下にフィリピン海プレートが沈み込んでいる。[参照元へ戻る] ◆応力 物体に力が加わる際の、その物体内部に生じる力を示す物理量(方向と大きさ)のこと。応力は直交する三つの主応力軸を持ち、大きい方から、最大主応力軸、中間主応力軸、最小主応力軸となる。[参照元へ戻る] ◆プレート境界での巨大地震 プレート境界に沿って低角の逆断層型地震が発生して、しばしば巨大地震となる。南海トラフのプレート境界では、1944年の東南海地震や1946年の南海地震で破壊が生じ、津波を発生させた可能性があると考えられている。[参照元へ戻る] ◆浸透率 多数の空孔を持つ物体(多孔質)が、流体をどの程度通しやすいかを表す指標。 [参照元へ戻る] ◆フィリピン海プレート起源の深部流体 フィリピン海プレートからの脱水により生じた熱水のことで、陸側プレート下のマントル成分を含みながら浅部に上昇する。[参照元へ戻る] お問い合わせお問い合わせフォーム 産総研について アクセス 調達情報 研究成果検索 採用情報 報道・マスコミの方へ メディアライブラリー お問い合わせ English ニュース お知らせ一覧 研究成果一覧 イベント一覧 受賞一覧 研究者の方へ はじめての方へ 研究成果検索 研究情報データベース お問い合わせ 採用情報 ビジネスの方へ はじめての方へ 研究成果検索 事例紹介 協業・提携のご案内 お問い合わせ AIST Solutions 一般の方へ はじめての方へ イベント情報 スペシャルコンテンツ 採用情報 お問い合わせ 記事検索 産総研マガジンとは 公式SNS @AIST_JP 産総研チャンネル 公式SNS @AIST_JP 産総研 チャンネル サイトマップ このサイトについて プライバシーポリシー 個人情報保護の推進 国立研究開発法人産業技術総合研究所 Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) (Japan Corporate Number 7010005005425). 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