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増加する教科書の語彙数にどう対応するか?② 弘前大学教育学部 講師佐藤 剛 佐藤 剛(さとう つよし)先生 弘前大学教育学部講師。筑波大学大学院教育研究科教科教育専攻英語教育コース。青森県内の公立中学校で教諭として勤務し,現在は母校でもある地元の弘前大学で後進の育成にあたっている。専門は英語教育学,主に小中学生の語彙サイズ発達の測定とそれに基づいた語彙指導の在り方,教材作成。  Wilkins (1972)に, “while without grammar very little can be conveyed, without vocabulary nothing can be conveyed.”とあるように,語彙知識はコミュニケーションにおいて,非常に重要な役割を果たします。中学校段階において,特に単語を「書くこと」に苦手意識を持っている生徒は非常に多いと感じています。小学校での指導の成果もあり,インタビューや発表など,「話すこと」がメインの活動には活発に取り組むものの,いざ単語を書かせるとなると,それまでの目の輝きがまるで嘘だったかのように,授業が重苦しい雰囲気になるという経験をされたことのある先生は,少なくないのではないでしょうか。  その原因として,スペルを覚えるには,とにかく覚えるまで何度でも書くしかないという思いが教員だけでなく,生徒にもあることが挙げられるのではないでしょうか。言い換えれば,スピーキングが「コミュニケーション=楽しい活動」であるのに対して,単語の練習は「地味な反復=苦行」と見なされているように感じます。それはまるで,素振りやランニングなど基礎練習を嫌い,試合形式の練習だけをやりたがるテニス部員のようです。試合形式の練習はもちろん大事です。でも,基礎練習もそれと同じくらい重要であることも事実です。両者をバランスよく取り入れるために,一般的には敬遠されがちな基礎練習に工夫を加え,生徒たちが前向きに取り組めるようにすることが,指導者の役割なのではないでしょうか。その一例として,私が教員になりたての頃の体験をご紹介します。 先人の実践から学ぶこと~父ヒロシのひとこと~  教員になって間もない頃,ひとり暮らしをしている私のアパートに,父が訪ねてきて夕食をご馳走してくれることが度々ありました。父は,自身が中学校の英語の教員だったこともあり,同じように教員になった自分の息子が,多忙な毎日の中,ちゃんとご飯を食べているのか,ちゃんと睡眠時間をとっているのかなど心配だったのでしょう。  そんなある時,教材の準備が終わらず父を待たせた横で,私が単語練習用のプリントを作っていた時のこと。普段は,あまり仕事について口を出さない父が一言,「俺はそういう風には作ってなかったな」  その時,私が作っていたプリントは,下のようなものでした。  一番左の列に単語のスペル,その次の列に単語の意味,そこから5回スペルを練習させるものです。これ以外の形式は思いつきませんでしたし,文法を説明するためのプリントならまだしも,単語は反復練習するしかない,そこに何か工夫しようという発想自体がありませんでした。私が作った単語練習プリントの何がダメなのでしょうか?また,みなさんであればどのような改善しますか? 「え?じゃあ,どうすればいいのさ?」私はむっとして,父に聞き返しました。 単語練習プリントの作り方と使用法  父ヒロシが,代わりに紹介した単語練習用のプリントは下の写真のようなものです。左の列に単語の意味,そしてそのスペルは一番右側に書かれています。そして,練習する順番は,左→右ではなく,右→左となっています。「右から左に書いたら書きにくいんじゃないかな?」当時の私は思いました。  父ヒロシのプリントの使い方は以下の通りです。 ①まずは,プリントを見ながら,単語の意味とスペルを覚える。じっくり時間をとって「よし,書ける」と思ったら,下の写真のように,スペルが見えないようにプリントを折って,1回目の列に単語を書いてみる。 ②プリントを開いて,正しく書けたかどうか,一番右の列のスペルと自分が書いたものを比べて,まるつけをする。自信を持ってすべての単語を書けなかった場合はもう一度,プリントを見ながら,単語の意味とスペルを覚える。特に,1回目で書けなかったものを中心に学習する。 ③今度こそ覚えたなと思ったら,下の写真のように,解答と1回目に書いたものが見えないように,1回目の練習と2回目の練習のところでプリントを折って,単語を書いてみる。 ④自信を持ってすべての単語を書けるようになるまでこれを繰り返す。  私が作った単語練習プリントと,父ヒロシのものとは何が違うのでしょうか?まずは,私のものでは,練習をする際にスペルがどうしても目に入ってしまいます。これでは,「覚える」というよりは「書き写している」に近くなってしまいます。本来は単語のスペルを覚えることが目的であるはずなのに,「プリントを早く埋めよう」という生徒の意識を助長してしまう可能性もあります。一方,父ヒロシのものであれば,プリントを折ることで,単語を書く際に,そのスペルが目に入ることはありません。単語を書く際に,生徒は「あれ~何だったっけ?」「easylyだっけ?それともeasilyだっけ?」とより深い認知活動を要求されます。  次に,私のプリントでは,プリントがすべて埋まったとしても,本当に単語が書けるようになったかは不明です。学習のゴールは単語のスペルを覚えることで,プリントを埋めることではありません。私のプリントだと,生徒はプリントを埋めた段階で課題を終えた気になってしまいます。この「覚えたつもり」「できるようになったつもり」が,英語の学習では非常に厄介です。結果,せっかく課題をやっても,テストなどで単語が書けず,「ちゃんとやったのにテストがダメだった」や「このプリントをがんばっても意味がない」という事態につながりかねません。一方,父ヒロシのものであれば,練習のたびに,自分がどれだけ書けるようになったのかが一目瞭然です。書けるようになった単語とそうでないものが明確なので,メリハリをつけた学習が可能になります。例示したプリントにも,「if」のようにさほど練習しなくても書けるようになりそうな単語もあれば,「universal design」のようにある程度の繰り返しが求められるものもあります。さらに,回数を重ねるごとに「まるの数=書ける単語」が増えていくことで,学習効果が目に見えて感じられるのも魅力的です。このプリントでは,1列書くたびに,生徒は自分でテストをしていることになり,これは語彙学習の「テスト効果」と呼ばれるものです。『テストを受けること自体に学習効果があり,テストは非常に効果的な学習方法であること(中田,2019,p31)』とされています。  最後に,プリントは5回まで設定してあります。父ヒロシによると,この方法であれば多くの生徒は4回目で,ほとんどの単語を書けるようになるとのことでした。当時の私は「ほんとかな?」と思いましたが,実際やってみると,その通りだったことに驚いた記憶があります。 先人の実践や教材から学ぶ~その大切さと難しさ~  私はこの経験から,先人の実践の偉大さを学びました。父ヒロシもこの方法を先輩の先生から教えてもらったそうです。この瞬間も何万人という先生方が,日本全国で,試行錯誤しながら授業をされていることと思います。その実践が何十年も積み重なったものは,我々英語教師にとって,授業改善のための有効な財産であることを忘れてはいけません。このやりとりの最後に,父が言ったのは「自己流でやらず,ちゃんと先輩から教えてもらいなさい」でした。ただ,少子化の現在,学校に英語の教員が自分しかいないという状況も増えており,先輩から学ぶということが難しくなっていることもまた事実です。そのため,研修会に参加する,文献にあたってみるなど,より主体的な学びの姿勢が求められると考えています。  さらに,今回ご紹介したプリントがそうであったように,長年いろいろな先生によって用いられることで,ブラッシュアップされてきた指導法や教材は理論的にも理にかなっていることが多いものです。この機会に,同僚の先生方と指導法や教材をシェアしたり,それらを理論的な側面から振り返ってみてはいかがでしょうか。 〈参考文献〉 Wilkins, D.A. (1972). Linguistics and language teaching. Edward Arnold. 中田達也(2019)『英単語学習の科学』研究社 関連リンク 中学校外国語新学習指導要領を読み解く 【総論】 【観点①:】 【観点②:】 【観点③:】 【観点④:】 【観点⑤:】 【観点⑥:】 【東書Eネット】 -->

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