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金沢大学 SDGs取組一覧 教育・研究(人文社会学分野) 取組名 組織名 教員名 SDGsの目標 概要 参考リンク GS科目「環境学とESD」および発展GS科目「SDGsからみる社会」の提供 国際基幹教育院 GS教育系 河内幾帆  「環境学とESD」では主に環境問題をとりあげ、「SDGsからみる社会」では自分の問題意識を起点にSDGsに関連するさまざまな社会課題に取り組むことのできる人材育成をめざしており、授業中でSDGsのすべてのゴールを取り上げています。 SDGsを取り入れた教育の実践 附属高等学校 塚田章裕  総合的な探究の時間や英語、地歴公民などの授業でSDGsを取り入れた授業を行っている。 バングラデシュ SDGs(貧困・教育・ジェンダー)を学ぶプログラム 人間社会研究域法学系 堤敦朗  本プログラムは、バングラデシュで活躍する様々な専門家の講義をオンラインで受け、SDGs目標達成にかかるバングラデシュの取組を学ぶ海外研修プログラムです。世界の貧困、教育格差、ジェンダー格差をどのように是正していけばよいのかを、専門家を交えながら学生同士でディスカッションし、国際協力の素地を身に付けます。 ティカル国立公園への観光回廊における人材育成と組織化支援プロジェクト 古代文明・文化資源学研究センター 中村誠一  ティカル国立公園は、グアテマラを代表する観光地の一つですが、そこへ向かう観光客が通る幹線道路沿いのコミュニティの住民は、観光開発のサイクルに参加できていません。近隣の世界遺産を活用することで、コミュニティの生活向上を図ること、政府諸機関や自治体と連携しながら自主的に活動を維持していける体制を構築することを目指して、技能向上や人材育成の研修活動を実施しています。  このように、金沢大学はJICAと連携し、大学間協定機関であるグアテマラ文化スポーツ省文化自然遺産次官室が管轄する「ティカル国立公園」をカウンターパートとして、フローレス市役所、グアテマラ観光庁(INGUAT)、職業訓練庁(INTECAP)などの機関と連携しながら活動を実施しています。 教育・研究における取組み 学校教育学類 土井妙子   ●金沢大学での私自身の担当講義「総合的な学習の時間教育論」「生活科教育法」「生活科専門研究」「環境と教育」「学習指導論」等では、SDGsの目標と合致する内容を扱い、問題提示をしたり学生たちと解決に向けた議論をしている。●「日本の公害問題と教育」や「福島第一原発事故の社会的影響」を研究テーマとしており、公害・環境問題の解決や環境自治の理念にもとづく街づくりについて検討している。SDGsの目標と合致した研究を行っている。 SDGs対応 金沢大学附属中学校 三戸望 3に関しては長時間労働を行わないように,勤務時間管理を徹底した。 5に対しては今まで男女別の名簿であったものを,男女混合名簿にした。 9に対しては数学,理科,技術に力点を置いたSTEAM教育に力を入れはじめた。 13に対しては夏季の冷房の温度を下げすぎないで済むように,半そでハーフパンツの体操着での登校を認めたり,授業中の水分補給を許可するようにした。 15に対しては職員会議等をペーパーレス化した。 カマシDe元気づくりプロジェクト2021 国際機構 Mammadova Aida  本プロジェクトは、地域活性化、雑穀の見直しを通した健康増進と啓発、国際交流を目的とし、カマシの持つ魅力を引き出し、新しい食べ方や新商品の提案などを行う地域連携学生プロジェクトです。NPO法人白峰まちづくり協議会と連携し、カマシ栽培文化を有する南アジア(インド、スリランカ、バングラデシュ、パキスタン)出身の留学生と白峰地域の住民が交流しながらカマシを育て、調理方法や特産品の活用について提案を行います。環境への影響や、持続可能な開発について、学生と地元住民が共に学ぶ本プロジェクトは、SDGsに対する意識向上に大きく貢献しています。 精神保健と障害者のアクセシビリティに関する教育・研究 法学系 堤敦朗  日本、フィリピン、バングラデシュなどにおいて、特に災害時に脆弱な人々の精神保健や、障害者のアクセシビリティについて、教育研究を行っている。世界の研究者や実務者とネットワークを構築している。 共通教育GS科目「グローバル時代の政治経済学」 国際基幹教育院 佐々木葉月  授業全体を通じてSDGsが登場した歴史・社会的背景を深く理解し、SDGsのよりよい実践につなげます。授業では、政治・経済分野の世界的な相互依存関係の深まりや、地球温暖化や感染症といった人類への脅威、格差や難民などの現代社会の課題を幅広く学びます。最後に、SDGsを学びながら持続可能な社会の姿について考え、実践へと踏み出す知的基盤を涵養します。 金沢子どもスタディサポートの活動 人間社会学域・国際学類 深澤のぞみ  外国につながる子どもたちへの、日本語や教科の支援活動を、学生ボランティアや大人サポーターと続けています。言葉や文化の違いで、教育に遅れが出ないようにすること、そしてそのことが、進路や人生に不平等を生まないようにすることを目指します。またこの活動は、学生ボランティアだけでなく、地域でさまざまな経験を持つ大人サポーターと共に行い、また関係者と良い関係を築きながら行っています。それは外国につながる子どもたちにとってはもちろん、周りの日本人にとっても住みやすい町にするための活動でもあります。 ふ~たん 人間社会研究域経済学経営学系 宮﨑悦子  本学の外国人留学生が母国から呼び寄せた家族(児童)のために、小学校において日本語教室や適応支援活動を実施しています。  活動では、本学の外国人留学生等を小学校に派遣し、児童の母語や日本語で、日本語の初期指導や情報提供を効率的に行っているほか、帰国が決まった児童に対しては母語の読み書き支援も行っています。 日本語&交流アカンサス 人間社会研究域経済学経営学系 宮﨑悦子  本学の外国人留学生が呼び寄せた家族(配偶者や子)のために、地域において生活日本語教室や適応支援活動を実施しています。子育て支援の一環として乳幼児連れでも参加できるようにし、子育て・生活情報の提供や母子保健制度等の講座も行っています。  日本語能力が向上することにより、地域活動への参加や行政サービスの積極的な利用、パート労働に従事することも可能になります。本学の外国人留学生の家族が地域の一員として生活するための支援として実施しています。 たけのこ 人間社会研究域経済学経営学系 宮﨑悦子 本学の外国人留学生が呼び寄せた家族(児童)のために、地域の小学校において日本語教室や適応支援活動を実施しています。本学の日本人学生によるボランティアを組織し、外国籍児童への放課後宿題支援活動を行うことで、児童の学習言語能力や学力の向上、学習面で問題を抱える児童が減少する等の成果につながっています。 エジプトの文化遺産の保護と保全 新学術創成研究機構 河合望  JICAの大エジプト博物館合同保存修復プロジェクト(GEM-JC)のメンバーとして参加し、現在エジプトで建設中の世界最大級の博物館に展示する遺物の保存修復と展示に専門家として参加している。博物館は教育機関であると同時に文化遺産の保護の核となっている。また、現在エジプトのサッカラ遺跡の発掘調査を行なっているが、こちらについても文化遺産の保護を目的の1つとしている。 コパンにおけるミューオン透視を用いた発掘調査 金沢大学人間社会研究域附属 古代文明・文化資源学研究センター 中村誠一  従来、コパン遺跡をはじめとするマヤ文明の遺跡において、重層的な建築物を調査する上で、トンネル発掘法を用いることが主流でありました。特にコパン遺跡では、こうしたトンネル発掘を伴う調査後にトンネルの埋め戻し作業を行わなかったために、トンネルの崩落や建造物の劣化などの問題が生じています。  そこで、金沢大学調査団(ディレクター:中村誠一教授)は2019年より始動したコパン遺跡11号神殿の調査にて、新たな発掘調査手法を開拓しようとしています。具体的には、名古屋大学の森島邦博准教授と共同調査を行い、地球上に降り注ぐ宇宙線ミューオンを使った11号神殿の透視を進めています。  今後、解析結果で未知の空間が確認できた際には、最小限の発掘で目標の空間まで辿り着くことができます。これは、従来の手法とは異なり、遺跡の破壊・ダメージを最小限に留めつつ、発掘調査を行う21世紀型の調査方法と言えます。また、この最先端の科学技術に基づく学際アプローチにより、遺跡と遺跡を取り巻く環境(社会・地域住民)の持続可能性が担保されるため、特にSDGsの4-7および11-4の達成に貢献できると考えています。 KAKEN — 研究課題をさがす | ミューオン透視法を使ってマヤ文明王墓の発見を目指す国際共同研究 (KAKENHI-PROJECT-20KK0008) 研究活動 - 金沢大学人間社会研究域附属 古代文明・文化資源学研究センター 幼児の自然体験教育プログラムの開発 附属幼稚園 西多由貴江  地域の農業従事者の方や自然インストラクターの方と連携し、幼児の自然体験プログラムを作成。現在を年間を通して、年長組が中心となり里山での自然体験活動を実施。幼児が体験を通して里山の自然について学んだり、昔ながらの方法で稲作に取り組んだりしている。また、これらの取り組み事例や作成したプログラムを全国に発信している。 ユネスコスクール諸活動に対する支援 学校教育学類附属教育実践支援センター 及び大学院教職実践研究科 加藤隆弘  金沢大学(現在の担当事務局は学校教育学類附属教育実践支援センター)は、国内のユネスコスクール活動や、ユネスコスクール登録等を支援する、ASPUnivnet(Associated Schools Project University Network 2008年12月設立)設立8大学(現在国内の23大学が加盟)の一員として、ユネスコスクールの諸活動…授業実践・交流支援、学校研究推進支援、教員研修、登録支援などの業務を担っており、現在は北陸地区の主幹校として、域内の国公私立大学等と連携し、支援業務を実施している。 主な業務は以下の通り: ・ユネスコスクール加盟支援  北陸地域のユネスコスクールへの加盟支援  学校現場におけるESDの推進 ・ユネスコスクール活動実践  地域ワークショップ、実践交流会、研究会等の開催  地域におけるモデル・プロジェクト推進 ・ユネスコスクール地域間交流  ユネスコスクール関連会議への教員の参加・調査情報交換  地域を越えた学校の授業実践 ・ユネスコスクール国際交流  国境を越えた学校間の交流支援  現在も北陸三県で複数の学校のユネスコスクール登録や実践向上のための支援を行っている。 北陸におけるSDGs達成に向けたeラーニング教材開発を中心とする教員等の人材育成 学校教育学類附属教育実践支援センター  及び 大学院教職実践研究科 加藤隆弘 事業内容  この事業は、令和元年度から令和3年度までの3年間、文部科学省よりユネスコ活動費補助金の交付を受け、金沢大学が主幹団体である北陸ESD推進コンソーシアム(2014年9月設立 会長 金沢大学学長)を活用して取り組んでいる。  令和元年度のeラーニング教材(基礎編)2本、令和2年度のeラーニング教材(実践編)9本の制作と活用をベースに、令和3年度は更に多様なeラーニング教材(実践編)11本の制作を進めている。また、この制作プロセスと活用プロセスにおける研修機会の創出を目指している。大学等の支援の下で、学校や教員、学生等が互いの実践に学び合い、優れた教育実践を行えるよう、eラーニング教材(実践編)を作成し学校現場等で活用することにより、ホールスクール・アプローチに向けたカリキュラム・マネジメント力の育成を図っている。そして、eラーニング教材を媒体として教育実践者が自主的につながり学び合うプラットフォームづくりに着手している。このことが、SDGs達成の担い手であり、かつ担い手を育成する教員や社会教育指導者、教員を目指す学生等の「自分事として」考え「誰一人取り残さない」決意を生み出す主体性と学校枠や地域枠を超えた新たな同僚性を培うことにつながると考えている。 【SDGs達成に向けたeラーニング教材開発事業】  令和3年度には、昨年度開発したeラーニング教材(実践編)に加えて、更に下記の5つのカテゴリーで多様なeラーニング教材(実践編)の開発を行うとともに、制作プロセスにおける研修機会を創出する。また、一昨年度に開発したeラーニング教材(基礎編)を、学校教育の現状に応じて改定を進めるとともに、試行的に実践編の幾つかの教材について、海外に向けて発信できるよう英語版を作成している。  これらの教材は、主な対象を学校の教職員、大学の教職課程の学生とするが、保護者・地域住民等の学校におけるSDGs・ESDの取り組みの理解を促すために教材の一部あるいは全部を利用可能であり、既にその実績もある。また、eラーニング教材化するにあたっては、その教材の中核にあるSDGs達成に向かうESDの教育実践を実現するために重要であったカリキュラム・マネジメントのポイントを描くことで、制作協力校、制作協力教員にとっては自身のESDの価値を再認識し、これから実践しようとする学校や教員、学生にとってはSDGs達成に向かうESDの教育実践を計画・準備・実践するカリキュラム・マネジメントの方略が想定できると期待している。    更に、今年度は、eラーニング教材(実践編)の開発に当たっては、学校や教員、教育委員会、大学のみならず、公民館や野外教育施設などの社会教育施設、企業、民間団体、そしてSDGs・ESDを推進する国連大学、ユネスコ、ESD活動支援センターなどとのパートナーシップを一層重視している。 ・教材①SDGs・ESDを推進するホールスクール・アプローチに向けたカリキュラム・マネジメント力の育成 ・教材②国内外のユネスコスクール等におけるSDGs・ESDに関わる国内外の学校交流を推進するためのカリキュラム・マネジメント力の育成。 ・教材③学校と企業等をSDGsでつないで学ぶ、新しい職場体験活動や地域学習、教科学習等にかかるカリキュラム・マネジメント力の育成 ・教材④ 社会教育施設などと連携したSDGs・ESDに関わるプログラム等を有効に活用するカリキュラム・マネジメント力の育成 ・教材⑤ 教員を目指す学生や大学院生が、学校現場で進むSDGs達成に向かうESDの教育実践や実践者に学び、その過程をeラーニング教材化することで、SDGs達成に向かうESDの意義や価値を深く理解する。  また、制作協力校におけるeラーニング教材(実践編)の制作プロセスにおいて、研修機会の創出を支援するとともに、制作協力者等の個別の相談に応じていける体制を、昨年度の制作協力者によるESD実践者支援ネットワークで形成し、それを端緒にeラーニング教材から学び合うことができる、双方向のプラットフォームの構築に着手している。更に、eラーニング教材(実践編)を視聴、活用後のフィードバックの分析結果と新しい文部科学省の手引きに基づいて、eラーニング教材(基礎編)を改訂するとともに、海外ヘ向けた発信力を高めるため、英語バージョンを試行的に製作し、英語版の有効性と簡便な制作方法について検討している。 【教員養成及び支援事業】 ・一昨年度作成されたSDGs・ESD実践ガイドブックやeラーニング教材(基礎編)、昨年度作成したeラーニング教材(実践編)を活用した教員研修を北陸3県の学校等において、集合研修、個別研修、対面型、オンラインなど実情に応じて進めている。 ・SDGs達成に向けてESDの授業実践やeラーニング教材制作に挑戦しようとする教員や学校、学生等が、教育実践や教材制作に関して、自主的に学び合える環境として、プラットフォームづくりを開始する。 ・教育委員会、地域のユネスコ協会、企業、NPO等と連携して、SDGs・ESDについて学ぶ機会を充実する。 ・研修会や公開授業への講師派遣等をとおして、SDGs・ESD推進に向けた指導助言を行う。 ・教職大学院において、ESD/SDGsに関わる講義演習を行い、理解と今後の取組を促す。 【周知普及事業】 (略) 地域政策創造検討会の取組み 地域政策創造検討会 佐川哲也  地域政策創造検討会は,令和3年度に屎尿排水からトイレットパーパーの原料を取り出し,農業用ボートにリサイクルし,これを農業に利用する検討を始めた。焼却処分の低減,雑草の生長抑制による省力化など,複数の効果が期待され,家庭紙生産業者,汚水処理業者,農業者との連携で取り組んでいる。 ユネスコエコパーク・ジオパーク 国際機構 Mammadova Aida  2015年より、白山麓のさまざまな自治体、行政、NPO法人、住民と交流し、ユネスコに認定されている白山ユネスコエコパーク地区で地域活性化に向けた環境教育・研究が行ってます。また「金沢大学国際機構SDGsジオ・エコパーク研究センター」は2019年2月、本学のSDGs等に関する教育・研究拠点として、白峰地区の古民家内に設立されました。当センターを拠点として、ホームステイや白峰地区の合宿が行い、SDGsと自然保全、経済発展、地域問題などに関する学びを提供する。この取り組みはオンラインでも継続し、ヨーロッパ、アジアの国々と連携し、教育・交流活動が行ってます。 技術・家庭科(技術分野) 学校教育学類附属中学校 服部浩司  技術分野は、材料と加工、生物育成、エネルギー変換、情報の4つの内容から構成されている。各内容では学習過程が決められており、いずれの内容においても最終的な学習場面では「技術についての概念の理解を深め、よりよい生活や持続可能な社会の構築に向けて、技術を評価し、選択、管理、運用、改良、応用について考える」ことが求められている。例えば、生徒が生活をより良くすることを目的として製作した”もの”を、持続可能な社会の実現に向けた”もの”にするとき、どのような材料や機能、構造の工夫ができるのかを考えさせている。このような活動をとおして、イノベーションに必要な創造性の育成や、持続的な生産消費についての理解を深めさせている。 日本・ASEAN SDGs研修コース 国際機構 Mammadova Aida  本プログラムは、金沢大学がASEAN大学連合加盟大学と国立六大学との交流プロジェクトの一環として開発したオンライン研修プログラムです。世界各国における「ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画」への取組について学び、SDGs達成に向けたユースの能力向上、ネットワーク構築を目的としています。ユネスコエコパーク(生物圏保存地域 Bosphere Reserves:BR)をプラットフォームとして、生物多様性の保全と豊かな人間生活との調和、持続的発展について、日本およびASEAN地域の学生たちと一緒に考えます。  2020年度はカザフスタンと、2021年度はASEAN大学連合、中央アジア(カザフスタン、ウズベキスタン、キルギスタン、タジキスタン、極東ロシア)、エストニア、ノルウェー、ラトビアと連携して実施しました。今後も連携を拡大していく予定です。 ロシア文化交流プログラム(派遣) 国際機構 Mammadova Aida  本プログラムは、「自然と人間の共生」をテーマに、ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)をプラットフォームとして、参加型対話、知識の共有、異文化コミュニケーションを通し、日露の学生が共に両国の将来の持続可能な開発について考える学生交流プログラムです。とりわけSDGsの目標17への貢献は、本プログラムの大きな成果となっています。 ロシア文化交流プログラム(受入) 国際機構 Mammadova Aida  金沢大学が大学間交流プロジェクトの一環として特別に開発したプログラムで、日本とロシアのユネスコエコパーク(生物圏保存地域Bosphere Reserves BR)の地域文化交流をオンラインで提供しています。参加者は、集落での生活スタイルと生物圏保護地域の地域問題、生物多様性や文化の損失について学び、国連の 2030 年の議題である持続可能な発展目標(SDGs)を達成するために持続可能な地域つくりに向けて議論、意見交換を実施します。また、サバイバル日本語の講義も提供しています。 エコプロジェクト 金沢大学人間社会学域学校教育学類附属特別支援学校 柳生美由季  高等部のチャレンジ工房で金沢大学の古新聞(英字新聞)をリサイクルして、①ごみ袋(家庭のごみ袋に、三角コーナーに、トイレのエチケット袋として)②雑紙回収袋 ③廃油袋の3つの製品を作っています。  高等部のクリーン工房では伐採した木を切り、粉砕機にかけてチップを作っています。作ったチップは畑の間の通路に敷き詰めて草が生えないようにしています。  中学部の紙すき班では、牛乳などの紙パックを利用して紙すきを行い、ポチ袋やうちわなどの製品を作っています。 教育・研究(理学工学分野) 取組名 組織名 教員名 SDGsの目標 概要 参考リンク 里山の竹バイオマスを活用した無農薬・資源循環型稲作農法の開発 環日本海域環境研究センター 西川潮  農水省は、2021年に策定されたみどりの食料システム戦略の中で、2050年までにわが国の農地の農薬・化学肥料の使用量を50%低減し、有機栽培の取り組み面積を25%に拡大する目標を掲げています。しかし、水稲の無農薬栽培では、慣行栽培と比べ、米の収量が50%以下に低減します。陸域環境領域では、JAはくい、石川県農林総合研究センター、石川県立大学、岐阜大学との産学官連携研究により、里山の未利用バイオマスであるタケの粉砕物の施用が、水稲収量、米粒品質、および水田の生物多様性に与える影響を評価し、高品質米の安定生産と水田の生物多様生保全を両立する無農薬・資源循環型稲作農法の開発を行っています。本研究は、化学物資に頼らない安全安心米の安定生産、農地の生物多様性保全、および地域内の資源循環の推進に貢献することが期待されます。  関連する教育:  生物学実習5(生命理工学類3年生)  保全生物学A(生命理工学類2年生) 能登で実践する持続可能な共創的里山里海養殖 能登水産技術開発グループ 生命理工(松原創)、環日(鈴木信雄)  能登の里山里海を舞台に、自然の恵みを最大限利用すべく、環境・健康に配慮したオーガニック養殖技術により、持続可能な共創的養殖システムを実践展開する。 JST「地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)」カンボジアにおける大気汚染リスク管理プラットフォームの構築 金沢大学、長崎大学、大阪大谷大学 古内正美、畑光彦、松木篤(金沢大学)  本研究は,深刻な大気汚染問題を抱えるカンボジアからの強い要請を受け,カンボジア工科大学や環境省と協力して,大気汚染モニタリング網を整備し,持続的に「大気汚染による健康リスク」を低減するための管理体制を構築するものです。これによって,持続可能な快適で質の高い居住環境の提供や,同国のエコツーリズムなどの観光産業の発展に貢献します。また,構築した大気汚染モニタリング網を持続的に維持管理する技術者や,観測データに基づいて最先端の研究を自立して行う研究者の育成を目指します。さらに,その技術者・研究者と協力して,PM2.5(微小粒子状物質)よりも小さく健康リスクが高いPM0.1の実態解明,カンボジア周辺国と連携した大気汚染物質の広域的な影響の解明に取り組み,それらの成果を健康リスク低減につなげます。 公開臨海実習(アカテガニに着目した海岸環境の保全に関する実習) 環日本海域環境研究センター 鈴木信雄、関口俊男、木谷洋一郎  全国臨海臨湖実験所所長会議が主催する公開臨海実習(アカテガニに着目した海岸環境の保全に関する実習)を実施している。この実習は、全国の国公立及び私立大学の学部学生及び大学院生を対象にして、能登の臨海実験施設で開講している。受講した他大学の学生は、金沢大学から1単位を取得できる。本実習では、①アカテガニのゾエア幼生の放出の観察、②海岸環境の調査、③ビオトープを用いたアカテガニの行動観察、④乗船によるゾエア幼生の調査を行っている。さらに、韓国の環境学の研究者を招聘して、韓国での最新の研究を聴講できる。 環境エネルギー技術国際コース担当教員によるSDGs関連研究 自然科学研究科 池本良子  理工研究域環境エネルギー技術国際コース担当教員は,水環境,大気環境,廃棄物処理,環境計画,環境化学,省エネルギー技術,新エネルギー技術等の環境エネルギー技術分野において,SDGsに関連する幅広い研究を実施するとともに,それぞれの分野において研究交流を行っている.  さらに,毎年,International Symposium on Environment/Eco-technology and policy (EETP) in East Asiaを開催し,中国,韓国,タイ,インドネシア,カンボジアなどの多くの研究者との交流を行うことによりアジア諸国とのパートナーシップを構築している. ペロブスカイト太陽電池の高性能化・長寿命化 ナノマテリアル研究所 Md. Shahiduzzaman  ペロブスカイト太陽電池の高性能化・長寿命化のために、イオン液体添加法を開発した。この手法により、ペロブスカイト太陽電池の寿命が8000時間まで到達することができた。 生分解性木質フィルムの開発 融合研究域融合科学系 西脇ゆり  成分がほぼ木そのものであり、溶解して成型するというプラスチックに似た製法で作製する独自の「木質フィルム」を開発している。この木質フィルムは木質とほぼ同じ成分である。しかし、透明である、曲げられる、折り紙のように(割れることなく)折れる、など原料の木とは明らかに異なる性質を持つ。また生分解性が高く、土中に室温で6週間埋めるだけで、ほぼ原形をとどめず土と同化する。この開発によりイノベーションを進め廃棄物による環境汚染を防ぐことなどを目指している。 再生可能多糖類植物由来プラスチックによる資源循環社会共創拠点 生命理工学類 髙橋憲司、伊藤正樹、竹内裕、和田直樹  令和3年度JST共創の場形成支援プログラムに採択され活動を進めている。このプログラムは、大学などを中心として、企業や地方自治体・市民などの多様なステークホルダーを巻き込んだ産学官共創により、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に基づく未来のありたい社会像を拠点ビジョンとして掲げ、その実現のため具体的かつ到達可能な駆動目標(ターゲット)を設定し、この達成に向けた研究開発と産学官共創システムの構築を一体的に推進するものである。これにより、知識集約型社会をけん引する大学などの強みを活かし、ウィズ/ポストコロナ時代の未来のありたい社会像実現を目指す、自立的・持続的な産学官共創拠点を形成します。  化石資源に依存せず廃棄物の発生を抑制した新たなバイオリファイナリー生産技術の確立を目指します。植物由来プラスチックの開発に伴う,食料との競合や環境汚染・労働条件悪化といった現在の諸課題を解決するため,持続可能な植物資源を効率的に生産する技術を確立するとともに,廃棄物の大幅な削減を可能とする技術基盤の整備や,海洋汚染の防止を実現する製品の開発を行います。 海洋における有害有機物汚染の実態把握 環日本海域環境研究センター 松中哲也  国立大学臨海実験施設(島根大学・新潟大学・琉球大学・金沢大学)、海洋研究開発機構、および水産研究・教育機構と連携し、東アジア縁辺海域から北極海における有害有機物(多環芳香族炭化水素類)の汚染調査を実施しています。特に、日本近海における多環芳香族炭化水素類の濃度レベルと生態リスクに関する基盤情報を整備しています。 教育・研究(医薬保健学分野) 取組名 組織名 教員名 SDGsの目標 概要 参考リンク 地域の特徴や課題を事業計画につなげる 保健学系 表志津子  金沢市地域包括ケア部会と連携して、「地域の特徴や課題を事業計画につなげる」活動を、年間を通じて行っています。この活動を通して、地域の高齢者や障がい者の相談・支援を行う地域包括支援センターが、SDGsに掲げる住み続けられるまちづくり、福祉や医療等を、地域の住民と共に地域の実情踏まえて根拠をもって考える仕組みづくりに貢献しています。 ラオス人民民主共和国の放射線医療技術に関する支援セミナー 医薬保健研究域保健学系 松原孝祐  ラオス人民民主共和国の放射線医療技術の発展を支援するために,放射線診断技術および医療従事者の被ばく線量モニタリングに関するセミナーを開催することによって,放射線科医,放射線技師,医学物理士に対する生涯学習の機会を提供しています。 アジア・オセアニア地域における医療分野の放射線安全文化の醸成 医薬保健研究域保健学系 松原孝祐  アジア・オセアニア地域における医療分野の放射線安全文化の醸成を目的に,国際原子力機関(IAEA)と連携したワークショップの開催などを通して,アジア・オセアニア地域の放射線科医,放射線技師,医学物理士に生涯学習の機会を提供しています。 マスメディアを通した放射線の有効利用に向けたアウトリーチ活動 医薬保健研究域保健学系 松原孝祐  放射線に関する正しい知識を多くの方に知っていただき,医療をはじめとする様々な分野における放射線利用を促進するために,ラジオ出演などを通したアウトリーチ活動を行っています。 キャンパスヘルス向上のための多角的取り組み 保健管理センター 吉川弘明  当センターでは、健康診断を通して、学生、教職員を含むすべての構成員の生活習慣、体調、メンタルヘルスのチェック、公認心理師、保健師、医師による個別相談を行っている。特に学生には、食育を含む健康教育、学生支援プログラム(正課外教育)によるコミュニケーションを通して、メンタルヘルス向上に努めている。これは、SDGグローバル指標の3.4、特に3.4.2に、また4.7に貢献すると考えられる。 骨疾患の超初期微細変化を画像化するコンピュータ断層撮影装置の開発 医薬保健研究域保健学系 市川勝弘・川嶋広貴  低価格汎用型で超高分解能画像化技術により多くの人の無駄な医療削減に貢献する可能性がある研究である。0.1mm以下の微細な人体内部構造の描出能(SN比)を従来比の100倍以上に向上させ、それを数秒で取得するX線コンピュータ断層撮影装置を開発し、臨床応用に着手した。注目すべきは、低価格汎用型となっている点にあり、骨の“超”初期変化の検出やほぼ完全な否定診断を可能とする。 人生を豊かに生きる「石引よろず保健室」 医薬保健研究域保健学系 柴田克之、菊池ゆひ  「石引よろず保健室」は平成21年に住民の地域交流,健康増進を目的に開設されました.運営は金沢大学医薬保健研究域保健学系,苗加不動産,地域包括支援センターとびうめが協同で行っています.主の活動内容は週1回の体操教室の開催でコロナ渦も感染対策を取りながら継続ししています.また金沢大学の学生や地域包括支援センターとびうめの実習生が教室に参加したり,様々な研究に住民の方に協力をいただくなど,交流を進めています. 北陸小児糖尿病サマーキャンプ 医薬保健研究域保健学系看護科学領域 多崎恵子  若年発症1型糖尿病の幼児~中学生を対象に、3泊4日のサマーキャンプを実施している45年という歴史の長い活動です。10万人に2人という稀少疾患であることから、このキャンプは、ピアサポート、療養の知識・技術・知恵の獲得、医療者・学生ボランティアとの交流など大きな意味があります。高校生はヘルパーとして、大学生以上はOB・OGとして参加し、彼らが元気な姿をみせることは、1型の子どもや保護者にとって自分たちの将来の希望につながっています。医療者・学生ボランティアにとっては、キャンプで子どもや家族、ヘルパー・OBと交流することが1型糖尿病者の理解につながっています。事務局は本学の看護学専攻が担っており、看護職がケアの視点から企画運営していることにも意味があります。Covid-19禍により2020年度は中止になりましたが、2021年度は日本糖尿病協会が宿泊型で実施できない代替としてバーチャルキャンプを立ち上げ10月に実施予定です。 人工知能(AI)時代の新しい予防医学の創出と社会実装を目指すプロジェクト AIホスピタル・マクロシグナルダイナミクス研究開発センター 田中利恵,大貝和裕,吉田直子,吉田耕太郎,遠山直志  平均寿命と健康寿命(日常生活が制限されることなく生活できる期間)との間には、男性で約8年、女性で約12年の差がある。そこで本プロジェクトでは「健康寿命の延伸」という社会ニーズに応えるために、検診データを対象としたデータサイエンスにより、AI時代の新しい予防医学の確立と社会実装を目指している。その解決手段として、機械学習や深層学習などのAI技術を活用する。具体的には、石川県内の検診施設で過去15年間に行われた肺がんCT検診データ7万件と付帯データ(身長、体重、年齢、喫煙指数、血液検査等)を用いて、医師・薬剤師・放射線技師・検査技師・生物統計家などから成る研究チームで、(1)AIによる体組成・臓器計測にもとづく疫学・統計調査の実施(標準モデルの確立)、(2)AIによる肺年齢推定システムの開発、さらに社会実装を視野に入れた(3)AIによる病変検出能の評価に取り組む。将来的には、発病を未然に防ぐための生活指導やサプリメント推奨などの予防医学に展開する。なお、本プロジェクトは胸部領域をターゲットとするが、腹部CT・脳MRI・眼底写真など様々な検診データを対象に、多臓器・多疾患を対象としたヘルスケアサイエンスに展開していく計画である。健常者のデータは、様々な疾患患者と比較することで、健常者から疾患に至る縦断的研究のための基礎データとなり、健康寿命を如何に伸ばすことができるかの手がかりとなる。 発展途上国における留学修了生への教育研究支援 保健学系 加藤真由美  金沢大学大学院医薬保健学総合研究科保健学専攻看護科学領域老年リハビリテーション看護学分野を修了の発展途上国の留学生に教育と研究について引き続き支援をしている。留学生はいずれも修了後に大学の講師職に就けている。支援としては、本国のポストドクターの助成金獲得の支援や論文執筆の指導等を行っている。うち1名は、その後准教授職に就き、助成金を獲得でき、所属の大学が開設した博士前期課程の主任指導教員となり、多くの院生を指導することにより、自国での看護師の大学教員・研究者の育成に貢献している。 金沢MRIセミナー 保健学系 大野直樹  医療機関で診療放射線技師として磁気共鳴イメージング(MRI)検査業務に従事している方を対象に,卒後教育プログラムとして金沢MRIセミナーを実施しています.本セミナーは,磁気共鳴医学分野の優れた研究者・技術者による講演によりMRIの基礎的技術や最新の技術開発動向を学ぶ機会を地域の診療放射線技師の提供し,MRI検査技術の向上に貢献しています. 友だち作りの力を養うPEERSプログラム 子どものこころの発達研究センター 田中早苗  PEERSプログラムは、アメリカのカルフォルニア大学(UCLA)で開発され、科学的裏付けのあるソーシャルスキルトレーニングとして、世界各国で実践されている。UCLA公式認定を受けた講師らによる14日間のグループコースを実施し、思春期の自閉スペクトラム症(ASD)や社会性に課題のある子どもたちを対象にソーシャルスキルを学ぶ機会を提供している。2021〜2022年度は、より多くの子どもたちに学んでもらえるよう金沢市と当センターの共同事業としてPEERS学校版を実施している。対象は、金沢市内小中学校の社会性に課題のある思春期の生徒である。 PEERS 2018年:認定NPO法人アスペの会石川 セミナー 金沢大学子どものこころの発達研究センター 文理融合・地域支援部門 教育・研究(分野融合・教養) 取組名 組織名 教員名 SDGsの目標 概要 参考リンク 先導STEAM人材育成プログラム(KU-STEAM) 教学マネジメントセンター 林透、山下貴弘  金沢大学では、文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」のもと、先導STEAM人材育成プログラム(KU-STEAM)により,自らの深い専門性を基盤とした広範な教養と、文理融合の知識を使って俯瞰的に捉える力を持ち、多様な専門知をつなげて社会全体に関する課題を解決へ導く領域横断型の社会変革先導人材の育成を目指しています。先導STEAM人材育成プログラム(KU-STEAM)のカリキュラムでは、身近な課題を設定し小さなアクションを起こすプロジェクト型の学修、企業・自治体等からの課題に対する解決策の提案演習のほか、リアルな課題解決に取り組む実践インターンシップ等で、地域・社会に貢献します。 ※「先導STEAM人材」とは?  Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)といった理数系領域を学修する「STEM教育」にArt(アート、デザイン)の創造的要素を加え、各領域での学修を実社会での課題解決に活かせる、俯瞰力と実践力を身につけた人材 ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム 事務局(理事・副学長) 大竹茂樹  ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラムでは,ナノ計測に関する「高度な専門性」を有し,様々な生命現象をナノレベルで捉える「俯瞰力」とナノ精密医学・理工学における新たなイノベーションを創出する「独創力」を備え,更に,その成果を社会へと展開する「社会実装力」を備えた卓越した博士人材「知のプロフェッショナル」を養成します。  具体的には,①医薬保健学,理工学といった既存の枠を超え活躍する医学と理工学のマルチディシプリン的人材,②「予防・診断・治療」の各段階において現場を熟知しているスペシャリスト,③多様なバックグランドを持つグループの中心でHub的役割を担う知のプロフェッショナル,以上3つの資質を兼ね備えた「技術に強いナノ精密医学プロフェッショナル」,「医学に強いナノ精密理工学プロフェッショナル」を育成します。 漢方プラットフォームの創出~未病状態に対する漢方を用いたヘルスケア・プログラム~ 融合研究域融合科学系 金間大介 イノベーション論ゼミの有志数名と共に、漢方の価値を最大化し、あらゆる年齢のすべての人々にとって健康的な生活の実現を目指す。本プロジェクトでは、「あなたの真の健康をあなたと共に創る」というミッションを掲げ、漢方に関わる多くのステークホルダーを巻き込んだ漢方プロットホームの展開を目標に活動している。「食×漢方」と「オンラインサロン」等のコンテンツを通して、自分と向き合う場・時間、真の健康につながる知識、共に真の健康を目指す仲間という3つの価値を提供する。 国際基幹教育院外国語教育系におけるSDGsに関する取り組み 国際基幹教育院外国語教育系 大藪加奈(系長)他系内教員  外国語教育系(とその前身の外国語教育研究センター)では,20年以上前からLGBT当事者によるレクチャーや, 人種・宗教・国の違いによる偏見をなくして多様性を認めるきっかけとなるような語学の授業や公開講座を行い, SDGs10(人や国の不平等をなくす)に資する活動を続けている。近年ではEAP教育企画部が, Q3/Q4で扱う英語共通教材にSDGs 5, 7, 13, 10, 16にかかわる文献を毎年使用し, それらのテーマについて学生が1年次から考え, リサーチし, 発表する機会を提供している。(例:グレタ・テンベリのCOP24やUNでの講演, 商品や都市デザインにおけるジェンダー不平等問題, アスリートの政治発信とオリンピック憲章の修正, 若者のメンタルヘルス問題, サイバートラッキングやデータセキュリティー問題など)SGDs 4の活動としては,以前から視聴覚障がいのある学生に対する特別配慮(特別マイクの使用・拡大印刷教材・障がいのある項目を成績評価基準からはずす等)は行ってきたが, 2019年度からは発達障害や摂食障害等の学生への個別授業やオンライン授業,重度身体障がいを持つ学生の別室試験等,様々な障がいを持つ学生への対応を学生障がい支援室と連携して行っている。外国語教育系が担当する総合教育部の「地域概論」では,地域の産業や環境保全に係る団体から講師を招き,ボランティアやインターンの機会を積極的に学生に発信し,地域に根ざす仕事への認識向上を目指している。また, 学生が考えた地域再生や景観・文化遺産保持に係るアイディアを関係団体に提供するなど,SDGs 8, 11, 14, 15, 17にかかわる授業を行っている。 地域「超」体験プログラム 先端科学・社会共創推進機構 佐藤智哉  主に学士課程1年次を対象に、社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力である「人間力」を育むことを目的として、学長と一緒に過ごす「合宿」を実施しています。その過程で、地域の歴史や文化を学び、地域住民との交流や社会活動を通して、「コミュニケーションスキル」や「リーダーシップ」を磨きます。  ※事前・事後講義と併せて、共通教育自由履修科目として単位認定 能登里山里海SDGsマイスタープログラム 先端科学・社会共創推進機構 淑瑠ラフマン  SDGs未来都市に選定された珠洲市などと連携し、世界農業遺産「能登の里山里海」を拠点とした「能登里山里海SDGsマイスタープログラム」を実施しています。本プログラムは地域の実態を踏まえた里山里海の新たな価値の創造に加え、SDGsに関する学びを提供する、社会人対象のプログラムです。植林事業や農業、特産品を使った商品開発等、様々な活動で地域活性化に貢献しています。 白山手取川ジオパーク、石川県協会との共催による石の標本づくりなど 地球社会基盤 森下知晃  日本の豊かな自然や文化の背景には地質学的な要因が大きく、白山手取川ジオパーク推進室および、石川県地質協会と連携して、小中学生およびその保護者を対象にした岩石標本づくりを実施し、これらを通じて石川県の地質と環境についての興味を高める教育に貢献している。 オフィストイレのオールジェンダー利用に関する研究 人間科学系 岩本研究室内「オフィストイレのオールジェンダー利用に関する研究会」 岩本健良  性的マイノリティが、差別や偏見なく働ける環境整備の中でも、トランスジェンダーのトイレ利用の問題は避けて通れない課題である。そこで「オールジェンダーに対してあるべきオフィストイレ」を追求し、すべての人々のトイレ利用に関する人権が尊重される社会環境実現の一助となることを目指し、金沢大学・コマニー(株)・(株)LIXILによる産学連携プロジェクトを2017年に開始し、トイレ利用の意識や実態を大規模調査により解明した。その分析結果を学会等で報告するとともに、自治体や学会などの依頼に応じて結果を講演等で紹介している。分析結果は裁判や弁護士会など司法・法務分野での資料としても役立てられている。 ジェンダー学専門教育プログラムの提供 人間社会環境研究科 人文学専攻 学際総合型 ジェンダー学プログラム 岩本健良、大藪加奈、久保拓也、久保豊、高橋涼子、堤敦朗  人文学的アプローチ、社会科学的アプローチの双方から現代のジェンダー問題を多角的に探求する大学院生教育プログラムを設け、学外・留学生を含め広く教育機会を提供している。 環境エネルギー技術国際コースおよび国際インタラクティブESDコースによるSDGs人材育成 自然科学研究科 池本良子  自然科学研究科では,博士前期課程に専攻横断の特別コースとして,環境エネルギー技術国際コース(ETIC)を設置し,アジア,アフリカ地域の留学生16名,日本人学生8名を受け入れて,人材育成を行っている.ここでは,それぞれの専門分野の知識に加えて,深い国際理解と高いコミュニケーション能力を備え,俯瞰的立場に立って技術を適用することにより持続可能な社会に貢献できる技術者の養成を行っている.特に,導入科目,地域研修,海外研修,企業研修という4種類の特色ある講義をおこなっている.  導入科目では人文社会系の教員の指導の下に,SDGsをテーマとしたグループワークを行うとともに,地域研修では,コース外の学生や海外からの学生を受け入れて,地域を題材にSDGsをテーマとした合宿型研修を実施(昨年度は学内で実施).さらに,海外研修は,学生を海外に派遣し,国際理解とコミュニケーションの醸成をはかっている(昨年度は,Webで実施)さらに,ETIC予科生コースを設置して,アジア各国から学部生を短期で受け入れてSDGsの基礎教育も実施している.  博士後期課程においては,国際インタラクティブESDコースを設置し,同様に分野横断型の教育を行うとともに,日中韓のトップ大学と連携したRESD(Regional environment and sustainable development)プログラムに参画し,SDGsの達成に貢献できる人材の育成を行っている. 環境・エネルギー技術国際コース – 金沢大学大学院自然科学研究科 国際インタラクティブESDコース[GS-II-ESD] – 金沢大学自然科学研究科 産学連携教育のすすめ 環境保全センターにおけるSDGs活動 環境保全センター 花本征也  環境保全センターでは、化学物質管理システムの運営、化学物質管理講習会の開催、化学物質を含んだ廃液・廃棄物の収集・処理委託等を担い、本学で使用される化学物質の管理に貢献しています。また、河川流域における化学物質の適正管理のための研究及び、持続可能な地球環境のための教育を行っています。さらに、中学生の職場体験事業、学生リユース市への参画、地域住民への講演会等を行い、地域活性化にも貢献しています。 ものづくり系従業員の働きがいと労働生産性の両立を実現させる新たな価値に関する研究開発 融合研究域融合科学系 金間大介 (1)解決しようとする社会課題と目的  日本の労働生産性の低さが指摘されて久しい。日本生産性本部が発表した2019年の日本の時間当たり労働生産性はおよそ米国の6割しかなく、主要先進7カ国でみると、データが取得可能な1970年以降、最下位の状況が続いている。  他方、働きがいに関する指標においても、日本は諸外国に比べ低い水準にある。世界各国で比較可能ないずれの調査においても日本は最低水準にある。例えばSteelcase社の報告では、職場環境満足度において日本は調査対象となる20カ国のうち最低で、他のどの国よりも職場環境への不満が強く、また職務に対する愛着も低い。  そこで本研究は、北陸地域における労働集約的性質の強い製造業に従事する従業員を対象に、彼らの働きがいと労働生産性の向上を両立させる指標を開発し社会実装することを目的とし、北菱電興株式会社とともに社会心理学的分析、試作品の開発、現場における実証試験を行っている。 (2)SDGs達成のビジョンと目指すべき姿  本研究は、SDGsのゴール8『働きがいも経済成長も』の実現に直結している。2014年に本格的に地方創生を目指す取組みが稼働しているが、依然として東京の一極集中が続いている。本研究は地方で暮らすすべての人のための「働きがいのある人間らしい仕事」の実現を目指すとともに、持続的かつ包摂的な経済成長を推進する。 福島市内の放射線量モニタリング 医薬保健研究域保健学系 松原孝祐  自動車走行サーベイモニタリングによる福島市内の市街地における放射線量モニタリングを実施し,居住地の安全性を確認することを通して,福島の着実な復興・再生の推進に向けた取り組みを行っています。 法人運営・その他 取組名 組織名 教員名 SDGsの目標 概要 参考リンク 次代を担う医療従事者の育成 附属病院  金大病院CPDセンターを活用して,バーチャルシミュレーターによる高度医療のトレーニングや研修医及び専攻医を対象とするワークショップ,臨床倫理に関するカンファレンス等を開催し,医療従事者の専門教育及びリカレント教育を行っている。 カーボンニュートラル社会の実現に向けた環境と施設整備の取組 施設部  環境への影響を最小限に抑えるよう全学的に環境マネージメントを実施し、カーボンニュートラル社会の実現に向けた、環境負荷の少ないエコキャンパスの構築を目指して、資源・エネルギー使用量や温室効果ガス排出量の削減、自然環境の保全管理に継続的に取り組んでいます。  また、SDGsを踏まえた中長期的な視点で、グローバルな人材が快適なキャンパスライフを送ることができる環境整備に取り組んでいます。 環境への取組 キャンパスマスタープラン 臨床研究に係る組織的な研究助成 附属病院  有望な研究シーズに対する研究費助成を院内公募で行い,質の高い臨床研究を組織的に支援している。これらの臨床研究の成果は,将来の医療イノベーションとなり,経済成長と健康長寿社会の実現に繋がることが期待される。 新中央診療棟(仮称)建設等を通じた診療体制の整備 附属病院  新中央診療棟(仮称)の建設や最新の医療機器の整備,既設の棟の改修を行うことで病院機能の向上を図り,質の高い診療の提供を継続的かつ滞りなく行う環境を整える。(令和6年1月からの新中央診療棟(仮称)供用予定。既設棟は令和6年度中に改修予定。) 証明書のジェンダーフリー 学務部学務課教務情報係/学術メディア創成センター  多様な証明書の自動発行により、教育の成果を幅広く証明し、個人の次なる機会の拡大に役立てています。なお、健康診断証明書を除き、自動発行証明書から、性別の表記をなくしました。 Project: AERU(プロジェクトアエル) 先端科学・社会共創推進機構人材育成グループ 篠田隆行  コロナ禍で激減した学生と地域の「出会いと学び」の機会を創出するため,本学FSSIが今年度4月から始動したプロジェクト。本学学生の地域参加を後押しする課外活動イベントを多数開催している。 生涯IDからはじまる教育システムの運用 学務部学務課教務情報係/学術メディア創成センター  正規・非正規学生を問わず生涯有効な「金沢大学ID」を発行し、ポータルサイトを介して各種教育システムにアクセスできる体制を整えています。履修登録からLMSの利用、講義連絡の受信、そして成績閲覧まで、多くの手続きがWeb上で完結します。 あなたを活かすダイバーシティ研究環境の整備 男女共同参画キャリアデザインラボラトリー  金沢大学は,性別,国籍,人種等の異なる多様な構成員による大学運営が極めて重要であるとの認識のもと,男女共同参画の推進にも全学を挙げて取り組んでいます。男女共同参画キャリアデザインラボラトリーを中心に,女性研究者が活躍するための環境整備,女性の在職比率を増加させる取組,リーダー育成,上位職への登用促進のための基盤づくりなどの取組を実施し,すべての構成員が個性と能力を発揮できる大学を目指しています。さらに,金沢大学にとどまらず,北陸地域の女性研究者ネットワークを通じて取組を波及させ,北陸地域全体の女性研究者の活躍推進に貢献しています。 職員向けLGBTQ勉強会 事務局  本学においては、これまでいわゆるLGBTQといった性的指向及び性自認の多様性に関する組織的な取り組みは行われていませんでした。  LGBTQに関する理解増進の重要性が高まる中、この問題にどのように取り組むべきか、多様な性のありかたを受け入れ、すべての職員が過ごしやすい環境をつくるための第一歩として、希望者による勉強会を開催しました。 バイオイノベーティブデザイン技術の研究開発 設計製造技術研究所 坂本二郎、喜成年泰、北山哲士、茅原崇徳  自然界の中でも特に,生物形態を規範とした設計技術の開発が、その強靭性やエネルギ効率、環境適合性の高さから期待されています。しかし、機械設計の分野では、そのスケールや負荷条件の違いから直接的な模倣が困難です。この困難を突破し,生物構造の優れたデザインに着想を得て革新的な機械構造を設計する「バイオイノベーティブデザイン技術」を開発し,産業への応用展開を行う研究を推進しています。 褥瘡予防エアマットレスの計算力学による力学的評価の研究 設計製造技術研究所 坂本二郎  介護や看護の現場における問題の一つに褥瘡がある。褥瘡は一度発生すると完治が難しいため,予防に重点が置かれており,広く用いられている予防法の一つが褥瘡予防エアマットレスの使用である。本研究では、計算力学の手法を用いて、人体腰部がエアマットレス上に横になったときの人体内部の力学的状態を求め、エアマットレスの有効性を評価している。寝たきりの高齢者の褥瘡予防に貢献し、健康・福祉を促進する研究である。 金沢市男女共同参画審議会委員の活動 設計製造技術研究所 坂本二郎  金沢市の男女共同審議会では、男女共同参画行動計画の策定について市長に意見を述べ、男女共同参画の推進に関する重要事項について市長の諮問の応じ、男女共同参画の推進に関し必要な意見を市長に述べることができます。当該教員は、2012年より本審議会の会長としての活動を通じ、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに貢献しています。 一般社団法人グローバルタレントディベロップメント協議会 融合研究域融合科学系 髙沼理恵  本協議会では、日本企業における海外出身人材の活躍を促進し、組織の活性化につなげることを目的に、企業・キャリアコンサルタント・大学教職員等で「実践知」の創造・普及に取り組んでいます。併せて、海外出身人材の活性化にとどまらず、日本人を含めた「多様な社員一人ひとりが個性を生かして活躍できる組織」が広がることを目指しています。 校内のペーパーレス化推進 金沢大学附属小学校 松井知佳子  学校現場では、提案を行ったり共通理解を図ったりすることが日常的にある。2年前までは紙媒体での提案が多かったが、昨年度より会議や提案、確認事項等はコミュニケーションや作業の効率化を図るためメッセージングアプリを用いペーパーレス化してきた。 業務のペーパーレス化の促進 事務局  金沢大学では,資料の電子化,就労管理システムの導入による出勤簿等の紙媒体での勤怠管理を廃止,押印の省略,決裁業務・法人文書管理等の電子システム化を行う等,経費の削減や業務効率化を図るほか,紙の使用量削減による森林資源の保護に寄与するべく,業務のペーパーレス化を推進しています。 資料のペーパーレス化 融合系事務部  ・会議では、会議資料管理システムを利用しており、会議資料のペーパーレス化に取り組んでいる。  ・電子決裁を活用している。 ニュース・イベント 取組名 組織名 教員名 SDGsの目標 概要 参考リンク SDGsを学ぶための100冊-まずは知ることから始めませんか?- 附属図書館 中央図書館・自然科学系図書館  企画名:SDGsを学ぶための100冊-まずは知ることから始めませんか?-  期間:2021年10月18日(月) ~ 11月8日(月)  場所:中央図書館カウンター前・自然科学系図書館カウンター前  「金沢大学広報誌Acanthus49号(10月1日発行)」と連動してSDGsに関連した書籍を展示することで,学生及び教職員に SDGsについて,大学が行っているSDGsの取り組みについて知ってもらうとともに,図書館資料を用いてさらに理解を深めてもらう。 NHK金沢放送局連携事業 先端科学・社会共創推進機構人材育成グループ 篠田隆行  「Project: AERU」の一環として、本事業ではNHK金沢放送局の協力を得て、番組の企画、取材・撮影、動画編集といったテレビ番組の制作プロセスを体験するプログラムを実施。本事業のドキュメンタリーや本学学生が制作した動画は、NHK金沢のニュース番組で放送された。 もく遊りん(角永商店)連携事業 先端科学・社会共創推進機構人材育成グループ 篠田隆行  「Project: AERU」の一環として、本事業ではもく遊りん及び角永商店(石川県白山市)の協力を得て、私たちの生活を支える「林業」に焦点を当て、モノの価値の本質をについて考えるプログラムを実施。第1弾として、木材加工場及び木工雑貨店舗の見学、木工体験を通して木の温もりや心地よさ、商品づくりの「ストーリー」に触れ、その後のワークショップを通じて、学生自身でアイデアを考え、商品開発に取り組む。 北陸農政局共創事業 先端科学・社会共創推進機構人材育成グループ 篠田隆行  「Project: AERU」の一環として、農業や食に目を向けるきっかけとしての「講演会」、現場で農家の話を聞き、実際に手を動かす「体験プログラム」、体験の場で課題を発見し、地域の農家や企業人と共に解決へ向けてビジネスプランを作る「アグリソン」などのプログラムを実施。本学学生が農業へ興味を持つ機会の創出、さらには若者ならではの発想で地域農業を後押しする。 ⾓間の里山 下草刈プロジェクト 先端科学・社会共創推進機構人材育成グループ 篠田隆行  「Project: AERU」の一環として、本学学生の「角間の里山」保全への理解促進、さらには社会で活躍するための基礎力(人間力)の養成を目的に実施している。 日本青年会議所 石川ブロック協議会連携事業 先端科学・社会共創推進機構人材育成グループ 篠田隆行  「Project: AERU」の一環として、本事業では日本青年会議所 石川ブロック協議会が制作した「SDGsデジタルスタンプラリー」の利便性及び認知度の向上に取り組むプログラムを実施。石川県内でのスタンプラリー実体験を通してその課題を見いだし、その後のワークショップで課題解決プランを考え、同協議会に発表する。 金沢大学能登里山里海SDGsマイスタープログラム連携事業 先端科学・社会共創推進機構人材育成グループ 篠田隆行  「Project: AERU」の一環として、本学「能登里山里海SDGsマイスタープログラム」及びその修了生と連携し、能登の魅力発見と課題解決に取り組む体験型プログラムを実施。その第1弾として、クロモジの採集及び加工から、エッセンシャルオイルの蒸留までを体験するイベントを開催し、本学学生が奥能登の自然に触れながら、モノの価値の本質を理解する機会とした。 北陸ドローンコンソーシアム連携事業 先端科学・社会共創推進機構人材育成グループ 篠田隆行  「Project: AERU」の一環として、本事業では北陸ドローンコンソーシアムの協力を得て、ドローンの機体操作や映像撮影、プログラミングを体験するプログラムや、ドローンを使った市民向け操作体験イベントの運営ボランティアを実施。本学学生にとって、ドローンの基礎知識や使用方法を理解するとともに、ドローンの新たな活用を考える上での素養を身につける機会とする。 市民講演会「持続可能な海洋環境の保全 能登の里海とSDGs」(令和3年7月22日) 環日本海域環境研究センター 長尾誠也  現在は地球温暖化、越境汚染といった自然環境問題、さらに、少子高齢化等の社会環境問題が累積し、持続可能な社会環境の整備には、自然環境の保全と生業の共生が重要です。この市民講演会では、身近な自然環境の能登を対象に、自然環境の現状の理解とその解決に向けた取り組み、具体的には、海洋環境の持続可能な保全・活用について各分野の専門家による講演を行い、市民の皆さんに広く情報を提供しました。  プログラム  1.SDGsとは(国連大学 永井三岐子)  2.七尾湾の貧酸素水塊と水産業への影響(石川県水産総合センター 仙北屋圭)  3.七尾湾における地球温暖化の影響(金沢大学 長尾誠也)  4.能登町で実践展開する持続可能な共創的水産技術開発(金沢大学 松原創)  5.能登のマイスター育成事業と地域活性化対策(金沢大学 佐無田光) 市民講演会「豊かな海を守るには??-海洋における地球環境問題とSDGsへの取り組み/持続可能な社会環境構築を目指して-」(令和3年10月23日) 環日本海域環境研究センター 長尾誠也  海洋プラスチック等、海洋の環境問題に関心が集まり、その内容の理解とともに今後の解決に向けた取り組みの必要性が高まっています。本市民講演会では、海洋プラスチック、越境汚染、地球温暖化の海洋環境への影響について、最新の研究成果を紹介し、SDGs達成に向けた海洋環境問題に対する研究者の取り組み状況を報告します。  プログラム  1.「地球温暖化の海洋への影響」(国立研究開発法人海洋研究開発機構 原田尚美)  2.「農耕地におけるマイクロプラスチックの発生と海域への移行」(石川県立大学 勝見尚也)   3.「有害有機物による海洋汚染の現状 ~日本海から北極海~」(金沢大学 松中哲也)  4.「SDGsに向けた海洋研究者の取り組み」(東京海洋大学 神田穣太) 世界自閉症啓発デー Light it up Blue in 金沢 子どものこころの発達研究センター 田中早苗  自閉症啓発の一環として、石川県の重要文化財である金沢城石川門を自閉症のテーマカラーであるブルーにライトアップすることで、自閉症をはじめとする発達障がいについて理解していただくきっかけとなり、ひいては誰もが幸せに暮らすことができる社会の実現に繋がっていくものと考える。啓発活動としてさまざまな協賛企業やスポーツ団、自閉症当事者とその家族、支援者、加えて通りすがりの観光客などが城下街をウォークするイベントや作品展も同時に開催している(令和3年度はオンラインイベントのみ)。 Facebook「Lighit It Up Blue Kanazawa」 令和3年度のチラシ 自閉症サイエンスカフェ 子どものこころの発達研究センター 田中早苗  自閉症に関心のある方々が集い、自閉症について語り合うカフェを2010年6月より開催している(現在は隔月開催)。当事者やその家族をはじめ、地域の方々がどなたでも自由にお立ち寄りいただける場であり、さまざまな分野の研究者とコーヒーを飲みながら、いろいろな疑問や問題についておしゃべりする。リピーターや常連も多いが、毎回、新しく参加する人もおり、他では共有しづらい話題でも気軽に話せる雰囲気がある。自閉症の特性のある人とない人が共に暮らしやすい社会の土台づくりにつながっている。 自閉症サイエンスカフェ Copyright - 金沢大学 All Right Reserved.

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