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toggle navigation TOP ニュース コラム 企画 TOP ニュース コラム 企画 TOP >  イベント  > 西新宿のSOMPO美術館にて、満を持した『ゴッホと静物画』が開催され、『ひまわり』など珠玉の花々が咲きそろう エリアLOVEWalker総編集長・玉置泰紀のアート散歩 第13回 西新宿のSOMPO美術館にて、満を持した『ゴッホと静物画』が開催され、『ひまわり』など珠玉の花々が咲きそろう 2023年10月17日 17時30分更新 文● 玉置泰紀(一般社団法人メタ観光推進機構理事) ツイートする  東京・西新宿のSOMPO美術館は2023年10月17日、『ゴッホと静物画ー伝統から革新へ』( 2023年10月17日〜2024年1年21日)を開幕した。SOMPO美術館と言えば、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853年〜1890年)の『ひまわり』が有名だが、2020年に同館が移転した際に、この展覧会は予定されていた。しかし、コロナ禍のために中止となり、3年後の今、ついに開催することになった。  展覧会のテーマは、17世紀オランダから20世紀初頭まで、ヨーロッパの静物画の流れの中にゴッホを位置づけ、ゴッホが先人達から何を学び、それをいかに自らの作品に反映させ、さらに次世代の画家たちにどのような影響をあたえたかを一望できる展示になっている。  西新宿LOVEウォーカーの総編集長でもある筆者は、ついに実現した「ゴッホと静物画」展の内覧会に駆けつけたが、静物画に絞って、ゴッホを軸に大きな絵画の流れに没入することができる刺激的な展示になっていた。  同館は1976年6月、運営法人である財団法人安田火災美術財団(現:公益財団法人SOMPO美術財団)を設立し、翌月、開業した安田火災海上本社ビル(現:損保ジャパン本社ビル)の42階に東郷青児美術館として開館した。そして、2020年7月、同社敷地内にユニークな設計の別棟を新築して移転オープンした。 写真右。フィンセント・ファン・ゴッホ『ひまわり』(1888年11月〜12月)。 油彩/キャンヴァス。SOMPO美術館。写真左。フィンセント・ファン・ゴッホ 『アイリス』(1890年5月)。油彩/キャンヴァス。ファン・ゴッホ美術館(ア ムステルダム) 筆者と、フィンセント・ファン・ゴッホ『野牡丹とばらのある静物』(1886年〜1887年)。油彩/キャンヴァス。クレラー=ミュラー美術館(オッテルロー) なんと、今回の展示作品の多くは、非営利かつ私的使用(SNS等)に限り、作品の写真撮影が可能で、どんどんアップできるぞ  ゴッホの画業は27歳から37歳までの10年間。この間、油彩画だけで850点余りを描いている。静物画は、そのうち約180点。因みに、一番多いのは人物で250点余り。有名な自画像は、油彩だけで40点近くある。  今回の展覧会は、ゴッホの中でも静物画に注目し、静物画の変遷の中にゴッホを位置づけ、彼に影響を与えたもの、彼が影響を与えたものを一堂に集めた。国内外24の美術館から作品が集められ、展示総数は69点。ゴッホの作品は全部で25作品が展示されている。  ゴッホ以外には、静物画の巨匠、ポール・セザンヌや、因縁深きポール・ゴーギャン、ゴッホ以前の17世紀を代表する静物画家、ピーテル・クラース、印象派のクロード・モネから20世紀のモーリス・ド・ヴラマンク、マルク・シャガールなど、選り抜きの静物画が集まっている。  展覧会の構成は「伝統 17世紀オランダから19世紀」「花の静物画 「ひまわり」をめぐって」「革新 19世紀から20世紀」の三章からなり、静物画の成り立ちや、ゴッホを軸にした変遷が選び抜かれた作品とともに体感出来るようになっている。  そして、なんと、今回の展示作品の多くは、非営利かつ私的使用(SNS等)に限り、作品の写真撮影が可能だ。 ■フィンセント・ファン・ゴッホの作品 『青い花瓶にいけた花』 1887年6月ごろ。油彩/キャンヴァス。クレラー=ミュラー美術館(オッテルロー)  パリ滞在の2年目に描かれた。青い花瓶に様々な色の花がいけられ、色の組み合わせを試していたようだ。テーブルや背景のタッチの個性が美しい。 『髑髏(どくろ)』 1887年5月。油彩/キャンヴァス。ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)  ゴッホは、髑髏の絵を、アントウェルペンで1点、パリで2点描いている。この作品はパリで描かれたもの。 『ひまわり』 888年11月〜12月。油彩/キャンヴァス。SOMPO美術館所蔵。  この作品は、ロンドンのナショナルギャラリーが所蔵する『黄色い背景のひまわり』(1888年8月)を基に、同年の11月下旬から12月の上旬に描かれたと考えられている。同じ構図だが、色合いや背景のコントラストに違いがあり、全体に厚く塗られているなど、色彩や筆触の研究をしていたのかもしれない。この『ひまわり』は同館で1987年から展示されている象徴的な存在。 『アイリス』 1890年5月。油彩/キャンヴァス。ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)  ゴッホはサン=レミ=ド=プロヴァンスでの療養生活を送っていた終わりの頃に、2点のアイリスを描いている。この作品は背景の黄色と紫の対比させた補色効果を狙ったもの。もう1点は、ピンク色の背景で、こちらは穏やかな調和を描いていて、違う狙いで描かれたものだったことが分かる。 『野牡丹とばらのある静物』 1886年〜1887年。油彩/キャンヴァス。クレラー=ミュラー美術館(オッテルロー)  キャンヴァスの大きさ、構図、軽いタッチ、署名の位置(ゴッホは右下に署名することが多い)など、特異な作品であるが、ゴッホが使用した絵の具が確認されている。また、X線写真からふたりの格闘家(レスラー)の絵の上に描かれていることが判明し、『ふたりのレスラー』を描いたというゴッホの手紙も残されている。 『三冊の小説』 1887年1月〜2月。油彩/板。ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)  三冊の本は上から、ジャン・リシュパン『立派な人々』、エドモンド・ゴンクール『娘エリーザ』、エミール・ゾラ『ボヌール・テ・ダム百貨店』(奥の赤い本)。いずれも、市井の人を描いた自然主義文学の小説。ゴッホは妹への手紙で「それら(自然主義文学)を知らずして、現代を生きているとは言えない」と書き綴っている。 ■ゴッホ以外の画家 ポール・ゴーギャン『花束』 1897年。油彩/キャンヴァス。マルモッタン・モネ美術館(パリ)  この作品が描かれた1897年にゴーギャンの娘、アリーヌが亡くなっている。ゴーギャン自身も目の感染症やフランス帰国中に骨折した足の古傷、梅毒の後遺症に悩んでおり、10〜12月にかけて、心臓麻痺を繰り返していた。金銭的にも問題を抱えていて、1897年12月には自殺未遂を起こしている。この作品が描かれたのはそういう状況下だった。 ピエール=オーギュスト・ルノワール『ばら』 制作年不詳。油彩/キャンヴァス。国立西洋美術館(山本英子氏より寄贈)  ゴッホがパリに移った1886年、「印象派展」の最終回「第8回絵画展」が開かれた。創設メンバーたちはすでに名声を得ていて、ルノワールもその一人。ゴッホは、ルノワールやモネ、シスレー、ドガなど「巨匠」となった印象派の画家たちを「グラン・ブールヴァールの画家(大通りの画家)」と呼んで、自分たちの世代の画家と区別していた。 クロード・モネ『グラジオラス』 左右の作品。1881年。油彩/キャンヴァス。ポーラ美術館。  モネは1882年、画商デュラン=リュエル邸のサロンの扉を飾る装飾パネルを受注しており、主題、サイズ、制作期間から、この2点の『グラジオラス』は関連作とみられる。掛け軸を想起させる縦長の画面、浅い空間、一輪挿しと言う簡潔な構図から日本美術への関心が伺える。 ■音声ガイド 福山潤さん(声優) 「吸血鬼すぐ死ぬ」のドラルク役、「おそ松さん」の松野一松役などで人気。 福山潤さんコメント 「「ゴッホと静物画—伝統から革新へ」音声ガイドを担当致します、声優の福山潤です。ゴッホがヨーロッパの静物画や先人達から受けた影響と学び。そして、それらを反映させた作品が次世代の画家達に影響を与えていったのか。皆様がご覧になる数々の作品と共に、私もガイドを通じて体験出来ること、光栄に存じます。「ゴッホと静物画—伝統から革新へ」是非、お楽しみください」 ■展覧会グッズ  キャラクターとのコラボグッズなど、充実したグッズも楽しい。 ■開催概要 【会場】 SOMPO美術館(東京都新宿区西新宿1-26-1) 【展覧会名】 ゴッホと静物画―伝統から革新へ        Van Gogh and Still Life: From Tradition to Innovation 【会期】 2023年10月17日~2024年1月21日 【休館日 】 月曜日(ただし1月8日は開館)、年末年始(12月28日~1月3日) 【開館時間】 10時~18時(ただし11月17日と12月8日は20時まで) ※最終入場は閉館30分前まで 【料金】 一般 1,800円(日時指定券、期限付鑑賞券) 2,000円(当日券)    大学生 1,100円(日時指定券、期限付鑑賞券) 1,300円(当日券) *同館は、混雑緩和のため、9月29日より日時指定予約を導入している。当日、美術館窓口で販売する当日券での入場枠も設けているが、入場まで待つ場合や、入場枠が完売した際は入場出来ない。当日券は、購入順に入場時間が設定される。混雑時は購入から入場までに時間がかかる場合がある。 *日時指定券(アソビュー!)、期限付観覧券(各プレイガイド) 「アソビュー!」は観覧券購入と日時指定予約を同時に行える「日時指定券」を販売している。各プレイガイドでは12月27日までの期限付観覧券を販売中。日時指定予約メニューは付いていないので、別途「アソビュー!」での日時指定予約(無料)を推奨している。 *来場日の45日前より順次ご購入・ご予約が可能。 *当日各回開始の1分前まで予約出来る(ただし、予定枚数に達し次第、販売終了)。 *再入場はできない。 *学生証・生徒手帳、各種手帳を持っている人は、当日証明できるものを提示する。 *1回の購入で6枚まで購入可能。 https://gogh2023.exhn.jp/ticket/ 【公式サイト】 https://gogh2023.exhn.jp/ この記事をシェアしよう ツイートする 西新宿LOVE WALKERの最新情報を購読しよう Follow @NS_LOVEWalker カテゴリートップへ この記事の編集者は以下の記事をオススメしています 北陸工芸とアートが融合する『GO FOR KOGEI2023』が富山市・富岩運河にやってきたぞ 「ひでぶ」「あべし」「お前はもう死んでいる」今年が連載開始40周年の『北斗の拳』史上初の大原画展が六本木の森アーツセンターギャラリーで開催! 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