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佐賀大学・准教授林裕子 林裕子先生 1983年長崎県出身。佐賀大学文化教育学部卒業後、オックスフォード大学にて修士号MSc in Applied Linguistics and Second Language Acquisition、博士号DPhil in Education(応用言語学)を取得。福岡大学言語教育研究センターポストドクターを経て、現在、佐賀大学教育学部、准教授。専門は応用言語学、英語科教育。 おさえておきたい! Small Talkの実践ポイントや活動の醍醐味  小学校高学年児童を対象とした外国語の教科指導において、2017年版小学校学習指導要領への移行期から継続してSmall Talkという活動が実践されています。Small Talkは『小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック』において、「2時間1回程度、帯活動で、児童が興味・関心のある身近な話題について、指導者のまとまった話を聞いたり、ペアで自分の考えや気持ちを伝え合ったりする中で、既習表現を繰り返し使用する機会を保障し、その定着を図るためのもの」、「授業の初めに相手を替えて1~2 分程度の対話を2 回程度行う対話的な言語活動」とのように述べられています。その定義や趣旨の不透明さを指摘する声も少なからずありますが、それを基に、指導目標や児童の実態に応じて活用方法に幅を持たせることで、学びが深まるSmall Talkの実践につながっていきます。そのためにぜひおさえておきたいSmall Talkの実践ポイントを以下にまとめます。 Small Talkの実践ポイント 頻度  「2時間に1回程度」を厳守するというより、児童の学習状況や言語材料の定着度に応じて頻度を調節するという考え方を持つことが大切です。したがって、毎時間の授業で行うことも十分にあり得ます。毎回行う場合、必ずしもその都度新しい話題を設定する必要はなく、文構造はリサイクルし、その一部(内容語)を変えながら行うと表現の定着がより一層促されます。例えば、“Where is     ?”の構文を用いて、(誌面のイラストや教師が用意した教材を見せながら)下線部に“my hat”や“the train station”などの単語を入れ、複数の文脈において“Where is     ?”を使用する機会を保障し、定着を図るようにします。 実施場面(指導過程)  授業のどの指導過程(導入、展開)で用いるかによってその趣旨や効果が異なります。例えば、授業の冒頭で行う場合、前時までに学んだ言語材料を想起させたり、本日の学習内容を導入したりすることができます(参考:資料①「Over the Horizon」)。その際、教師は音声・文字・視覚補助のバランスを考えながら、児童にとって理解可能なインプット(大部分が既習語彙により構成されたまとまりのある英語)を提供するよう配慮しながら、やり取りのモデルを示す必要があります。そうすることで言語形式の理解・処理に伴う負担が軽減され、児童は内容理解に専念できるようになります。  Small Talkは必ず冒頭の帯活動で行わなければならない活動ではありません。展開においても実施することができます。例えば、登場人物同士のやり取りが含まれる音声・映像教材(Let’s Listen、Let’s Watch and Thinkなど)の後で、その内容について教師主導でやり取りを行ったり、実際に児童同士でやり取りをさせたりして語彙表現の定着を図ることができます。 資料①『New Horizon Elementary 5』Unit 5 Where is the post office?の例 ※Small Talkの内容に応じて、教科書とはテーマを変えて設定しています。 Starting Out (T: teacher, Ss: students) T: (佐賀県の地図を見せながら)Look at this. It’s a map of Saga. Where is Saga City? Ss: 東。East! T: Yes, that’s right. This is Saga City. Then, where is our school?(佐賀市の地図を見せながら)Is this our school? Ss: No. 郵便局! T: No, it’s not our school. It’s a post office. Good. How about this? Is this our school? Ss: No! 佐賀城跡だよ。 T: That’s right. It’s Saga-jo ato or the Ruins of Saga Castle in English. Where is our school on this map? Can you see? Please point. Ss: 一斉に指をさす。 T: Yes, our school is here. Can we walk from (the Ruins of) Saga Castle? Tell me. Go straight or turn left? Ss: Straight. T: Yes, we go straight and turn left or right? Ss: Right! T: Great! You are all excellent guides. Well done! Your Turn T: (写真を見せながら)This is my favorite pen, but I can’t find it. Please help me. Where is my pencil? Is it on the blackboard? Ss: No. T: No, it’s not on the blackboard.(教卓を指しながら)Is it on the desk? Ss: No. T: Is it in my bag? Let’s check. Oh, look, I can see some pens. I’m happy! I need one more item. We have P.E. class next. Where is the soccer ball? Ss: 後ろ。箱の中。 T: Yes, that’s right. It’s in the box. The soccer ball is in the box. We can play soccer soon! Enjoy Communication T: (写真を見せながら)This is our town. What do we have? Ss: Police station, supermarket, hospital. T: That’s right. We have a police station, a supermarket, and a hospital, too. How about a zoo? Do we have a zoo? Ss: No. T: I like animals very much, so I want a zoo for my town. How about you? What do you want for our town? Ss: 水族館。 T: Oh, you want an aquarium. Nice! Do you like watching fish? Ss: Yes, I do. T: How about you, Takuma-kun? What do you want for our town? Over the Horizon (NHE: New Horizon Elementary) T: (NHE 5 pp.46-47の地図を見せながら)Look. Do you remember this map? I have many symbols for this map.(地図記号を見せる/黒板に書いておく)What’s this symbol? Ss: Library! T: That’s right. Where is the library? Please show me. I’m here (on the map). Ss: Go straight, turn right. T: OK. Go straight, and turn right. Here? Ss: No.もうちょっと先。Go straight for one block. T: OK. Go straight for one block. Turn right. Ss: Yes. And go straight for two blocks. You can see it on your left. T: Great! Thank you. Now, it’s your turn. Choose one symbol from page 49, and ask “where is the ...?” and give directions. OK? Make pairs and start! 分量  最初のうちは1.5往復を目指すよう教師主導で行い、慣れてきたら児童同士で「1分」や「2分」と時間を設定し、同じ相手と対話を継続させるように促すとよいでしょう。慣れることを目的とするのであれば「所定時間内に相手を替えながら話す」という方法でもよいですが、やり取りに深みを出すには、最終的には同一相手とのターン数を増やすことを目指す必要があります。 英語習得を促す手立て  やり取りを行う際、話題や対話する相手、状況等によって、使用語彙や流暢さが変わることがあります。即興性のあるリアルタイムでの言語活動では、そのような不安定さはつきものですが、児童がより安心して進められるよう、対話を続けるための基本的な表現や、双方向のやり取りの流れを示す枠組み(概念図)などは、教室掲示を行い、常に意識させるようにしましょう。そうすることで児童は対話内容に意識をしっかり向けることができます。 教材、教科書の活用  Small Talkでは児童が興味・関心のある身近な話題について、既習の語彙表現を活用しながらやり取りを進めていきます。話題には、教科書に記載されているものや、学習内容に関連して教師が提供するものが含まれます。後者の場合、住んでいる地域の人々や行事、建物や自然などの身近な話題が含まれ、児童が学校での学びと日常生活との関連性や学ぶ意義を見出しやすい活動になります。  その実現に向け、筆者は、2019年に、佐賀県内の小学校教員や大学教員、教職課程の大学生と連携を図り、佐賀県初となるご当地Small Talk教材『Let’s Small Talk ~佐賀に来て見て表現集~』 (Small Talkシリーズ第1弾)を作成しました。同書は 「Part I 佐賀じまん」、「Part Ⅱ 今の私について」の2部構成になっており、佐賀の自慢や児童自身に関する身近な話題(好きなこと、得意なこと等)に基づくやり取りの例(合計トピック数:21)を収載し、誰でもすぐに使える内容に仕上がっています。  また、小学校高学年における外国語の教科教育においてSmall Talkが実践されている動向を踏まえ、この度、検定教科書対応型のSmall Talk集『Let’s Small Talk More! ~コミュニケーションが広がる・深まる英語表現集~』へと改訂を行いました。第1弾と同様、今回も現職教員や大学教員、大学生(学部・大学院)が一丸となり、前作(第1弾)を超える表現集を目指して取り組みました。 第1弾『Let’s Small Talk!』 第2弾『Let’s Small Talk More!』 シリーズ第2弾『Let’s Small Talk More!』について  シリーズ第1弾に比べ、学習段階に応じた話題を幅広く設定し、誌面化されている活動(教科書内容)につなげやすく、教科書と併用しやすい構成になっています。PartⅠ(5年生単元)、PartⅡ(6年生単元)、Part Ⅲ(佐賀県の偉人編)の3部構成(合計トピック数:37)で、Part Ⅲでは偉人のイラスト付きで、授業で学んだ英語を用いて無理なく進めることができる内容になっています。そのほか、授業の冒頭、学習内容の導入場面、展開など、指導過程に応じたSmall Talkの活用例を、教科書内容(該当ページや活動名)と関連付けながらわかりやすく示しています。また、巻末には、「歴史・文化」、「レジャー・体験」、「自然・景観」、「グルメ・お土産」など、佐賀の魅力を伝える上で欠かせない語彙表現のリストが収載されています。  一見難しそうな名称も英語で表記できることがわかり、教材研究や研修の際にすぐに活用することができる「頼りになる英語表現集」に仕上がっています。冊子の内容をご覧になりたい方は、林裕子研究室(佐賀大学教育学部)までお気軽にご連絡ください。 『Let’s Small Talk More!』の主な特徴 ・英文に下線が引かれています。下線部分は、自分に合う言葉に置き換えることができます。例えば、 “Where is the hospital? (病院はどこですか?)”の文章の下線部を置き換えて、“Where is the police station?”のように新しい文章や話題を設定することができます。 ・学習段階や内容に応じて、教師(T: Teacher)主導による児童(Ss: Students)とのやり取りや、児童同士のやり取りを中心とする活動例を示しています。 ・教師用教材として作成・配付していますので、教材準備のほか、語学力向上のための研修でもご活用いただけます。 ・各パートの目次右上に掲載されているQRコードから、やり取りの音声を聴くことができ、巻末のQRコードからは、授業で使えるクラスルーム・イングリッシュを聴くことができます。  なお、教師用教材として作成していますので、「そのまま児童に配付して音読をさせる」、「暗記してスキットの発表をさせる」というような活動は意図していません。5・6学年それぞれの指導目標や児童の実態等に応じて、➀教師主導型、②教師同士と児童との三者間対話型、③児童同士型、などの異なる実施形態で柔軟に活用していただければ幸いです。 ●参考リンク 『Let’s Small Talk ~佐賀に来て見て表現集~』(Small Talkシリーズ第1弾)

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