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立命館大学　研究者学術情報データベース English>> TOPページ TOPページ > 細貝　健司 （最終更新日 : 2023-02-08 12:34:07） ホソガイ　ケンジ 細貝　健司 HOSOGAI Kenji 所属 経済学部 経済学科 職名 教授 業績 その他所属 プロフィール 学歴 職歴 委員会・協会等 所属学会 資格・免許 研究テーマ 研究概要 研究概要（関連画像） 現在の専門分野 研究 著書 論文 その他 学会発表 その他研究活動 講師・講演 受賞学術賞 科学研究費助成事業 競争的資金等(科研費を除く) 共同・受託研究実績 取得特許 研究高度化推進制度 教育 授業科目 教育活動 社会活動 社会における活動 研究交流希望テーマ その他 研究者からのメッセージ ホームページ メールアドレス 科研費研究者番号 researchmap研究者コード 外部研究者ID 学歴 1. ～1992/03 慶應義塾大学大学院 文学研究科 修士課程仏文学専攻 修了 2. ～2001/09 慶應義塾大学大学院 文学研究科 博士課程仏文学専攻単位取得　退学 3. 2002/10(学位取得) パリ第８大学 博士（フランス文学） 4. 1992/03(学位取得) 慶應義塾大学 修士 5. ～2002/10 パリ第８大学大学院 (Saint-Denis, France) フランス文学研究科　博士課程 修了 全件表示（6件） 職歴 1. 2008/04/01 ～ 2011/03/31 立命館大学 経済学部 准教授 所属学会 1. 日本バタイユ・ブランショ研究会 2. 日本フランス語フランス文学会 研究テーマ 1. (1)３０年代フランスの「ユニヴェルセルなシステム」理論の受容と現代における有効性 研究概要 ジョルジュ・バタイユと全体性の思想 私の仕事は、ジョルジュ・バタイユの作品を「過剰なる全体性」という観点から読み直すものです。それは二つの方向性を持っています。一つは、マイスター・エックハルトから、ヘーゲルそして現代へと連なる「普遍的なシステム」への希求の歴史の中にバタイユの思想を位置づけることです。もう一つは、そのような「哲学史」の中に回収されかねないバタイユの思想を、その独自性において、唯一のものとして提示し、それを現代のアクチュアルな理論へと接続することです。それにより、バタイユの考えが時代を超えて現代の私たちの日常を下支えしていること、また逆に、現代の理論の根底に、バタイユが明らかにしたまがまがしさが厳然と存することを明らかにしたいと念願しています。【研究テーマ(1)概要】ジョルジュ・バタイユさらにはそれを取り巻く知識人が１９３０年代に展開した、「universelなシステム」を巡る社会理論の受容と変遷、さらに現代におけるその理論の有効性を探る研究。 現在の専門分野 地域研究, 思想史, ヨーロッパ文学, 外国語教育 (キーワード：ジョルジュ・バタイユ、１９３０年代フランス思想、マルセル・モース、トタリテ、システム論) 著書 1. 2010/09 La valeur de la passivité dans les tentatives de « l’expérience intérieure » de Georges Bataille : entre la philosophie mystique et la discipline du Zen │ Les Études françaises au Japon: Tradition et renouveau │ ,57-70 (単著)   2. 2007/05 Totalité en excès : Georges Bataille, l’accord impossible entre le fini et l’infini │ (単著)   3. 2006/04 聖なる陰謀：アセファル資料集 │ ,286-298, 329-383, 391-403 (共著)   論文 1. 2022/09/20 超越論的意識と自己性の回路：サルトルはなぜバタイユに対しあれほどまでに激しい批判を行ったのか？ │ 立命館経済学 │ 71 (2・3),20-48頁 (単著)   2. 2019 Du « vouloir dire » au « voir », Barthes lecteur du haïku et du koan zen in Philosophie de la religion et spiritualité japonaise │ ,91-108 (単著)   3. 2019 聖なるものの正体を探る（２）：デュルケムの『表象』と『基体』 │ 立命館経済学 │ 68 (4) (単著)   4. 2018/03 社会的な悪とは何か――ライプニッツ、アウグスティヌス、デュルケムと「悪」―― │ 「立命館法学」別冊『ことばとそのひろがり』 │ 6,525-554 (単著)   5. 2018 聖なるものの正体を探る（１）：オットー、デュルケムと聖なるもの │ 立命館経済学 │ 67 (4) (単著)   全件表示（17件） 学会発表 1. 2011/09/22 Comment envisager l'avenir du néant ?: La possibilité d'un dialogue entre la pensée occidentale du non-être et la pensée japonaise du néant (mu) (COLLOQUE : « Spiritualités japonaises : Perceptions et représentations, entre tradition et occidentalisation ») 2. 2010/11/27 言語と「現実」について (中山研究会) 3. 2009/05/05 ジョルジュ・バタイユ『内的体験』の試みにおける受動性の価値：神秘哲学と禅の奥義の間で (日本におけるフランス研究、ルーヴァン大学(ベルギー)) 4. 2008/05/24 Totalite en exces. Georges Bataille, l'accord impossible entre le fini et l'infiniをめぐって (日本バタイユ・ブランショ研究会) 科学研究費助成事業 1. 2022/04/01 ～ 2026/03/31 主体性の問題を「人格」の観点から捉え直す：Egoの理論からIpseの理論へ │ 基盤研究(C) (キーワード：主体性, ジャン＝ポール・サルトル, 人格, Ipse, ポール・リクール)   2. 2008 ～ 2011/03 30年代フランスの「ユニヴェルセルなシステム」理論の受容と現代における有効性 (La réception de la théorie du système universel dans les années 30 et son efficacité au sein de la société présente) │ 若手研究（スタートアップ）   研究高度化推進制度 1. 2019/042020/03 研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：科研費獲得推進型「聖」概念とメタファー：デュルケムから「社会学研究会」まで 2. 2017/042018/03 研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：科研費獲得推進型私の身体の所有と処分を司る「法」と「リズム」の探求 3. 2016/092017/09 研究支援制度分類：学外研究制度種目：-ｼﾞｮﾙｼﾞｭ・ﾊﾞﾀｲﾕ「一般経済」理論の射程とその現在性 4. 2016/062017/03 研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：科研費獲得推進型人間の体は誰のものか：法学、経済学、人類学、哲学の間 5. 2010/072011/03 研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：科研費連動型1930年代フランスにおける極私的な知的共同体の生成･発展とその理論の現代性 教育活動 ●教育方法の実践例 1. 2009/04 経済学部・経営学部「フランス語・基礎」「フランス語基礎１」「フランス語基礎２」の成績評価の内訳について、生徒一人一人に各人のデータを開示した。 ●その他教育活動上特記すべき事項 1. 2010/09 衣笠・ＢＫＣ合同での「フランス語暗唱大会」を企画・運営した。 2. 2010/05 高大連携講義： 「立命館宇治高校」において、「既修者対応プログラムガイダンス」に参加し、立命館大学でのフランス語授業の概要について説明した。 研究者からのメッセージ 1. 全体性の思想の未来私は近著の最後に、バタイユの理論に忠実に言うならば、「個」が孤立から抜け出すことが、「全体」へと繋がることになると書きました。ただし、それは、スピリチュアルな連帯ではなく、絶えざるコミュニケーションの場を指します。そこでは、「個」と「個」の、あるいは「個」と「環境」の間で絶えずコミュニケーションが行われ、それにより、個と環境の全体が連関して系を生み出し、それとともに全てが絶えず更新されます。そのような場をバタイユは「全体」と呼ぶのです。 さて、私たちが生きている現代は、「グローバリゼーション」の名の許に、世界的価値の一元化が推し進められています。それは、まさしく経済システムという唯一の系への帰属であり、それにより、「個」と「個」、「個」と「環境」の間の距離と、さらには、「個」のアイデンティティを保証する壁を取り去ってしまうことです。このような状況にあって、バタイユの提示する「全体」の思想とは、物質的な価値の一元化に対して、人間の本質的な（実存的な）個別性を称揚し、それにより、社会の本質的な姿を回帰させようとする試みと読み解くことができます。 この思想の中の希求を掬い取り、それを人間の未来へと繋げること、それを念願し、私は研究を続けています。 researchmap研究者コード 6000017474 © Ritsumeikan Univ. All rights reserved.